Membership

どこの美術館でもこの`Membership' の紹介をよく見かけるし、
積極的に案内もしている。
いわゆる美術館版‘友の会’で、
年会費を払って入会すると、無料で企画展を観られたり、
講演会などにも無料で参加できる、というサポートシステム。
中にはオープニングパーティーに参加できるものもある(!)

日本の文化庁の資料で、
アメリカの文化予算は民間からの寄付で支えられ、
フランスは国家予算による。
そして日本のそれはいずれも低い、という*を見たことがあるが、NYの街のいたるところでそれを感じる。
*文化庁:文化芸術関連データ集(平成22年2月時点で、政府統計や民間調査から得られた文化芸術関係の統計〈文化予算と寄付額〉より)

ミュージカルを観に行っても、舞台が終わるとアンコールではなく、寄付のお願い、
出口付近には出演者が衣装もメイクもそのままで募金の呼びかけ。

この国の人は国家に頼らないんだなぁ~とつくづく思う。
自分たちで、国をつくり、文化をつくり、大きくしていく、
その気持ちと行動力は確かにすごい。

実際、ほとんどの美術館が個人の善意(?)、寄付で始まっている。
ニューミュージアムもそうだし、MoMAもそうだ。
ホイットニーも、ディア・ビーコンもグッゲンハイムもメトロポリタンも!

不景気なのでどこも大変そうではあったが、お国柄の違いをしみじみと感じた。

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