投稿

3月, 2018の投稿を表示しています

【アート通信ー24:「ドイツ連邦議会国会議事堂」】

イメージ
24回目のアート通信は、ドイツの首都ベルリンにある「 ドイツ連邦議会国会議事堂」 です。1999年に修復された建物で、コンセプトや残された外壁部分との合わせ方が面白く、エコに配慮した建物でもあります。 ドイツ連邦議会国会議事堂正面 1894年にパウル・ヴァロット(1841-1912)の案でネオ・ゴシック様式で建てられました。しかしヒトラーが首相となった年の火災、第二次世界大戦などでほとんどが崩れてしまいました。現在の建物はイギリス人の建築家ノーマン・フォスター(1935-)の案により1999年に修復されたものです。それにより、外壁と元々あった屋上ドームの形状は残しながら、まったく新しい国会議事堂へと生まれ変わりました。 屋上・ドーム部分のアップ 屋上・ドーム部分を見学するには予約が必要です。建物の外でセキュリティーチェックを受けた後、巨大エレベーターで屋上に向います。屋上に着いたらガラスドームの側面に沿ってゆるやかなスロープを登りましょう。一方通行なので、ゆっくり歩きながら 外の景色 を楽しめますよ。 ガラスドーム内部 ドームはガラス張りでなので とても明るいです。更に真ん中にある逆円錐型のミラーコーンの反射により、明るさはマックス! コーン には自分の姿が映ったり、周りの景色が映りこんだりもしています。 そしてこのミラーコーンは単なるオブジェではありません。 雨水を集めたり、熱を循環させるシステムも備えているんです! 斬新なデザインの日よけ べろんと垂れている舌の様なものは日よけです。なんと、コンピューター制御で太陽を追いかけているそう。そしてドームをかたどる硝子の角度も太陽の動きに合わせて変わるとか。エコへの配慮バッチリのハイテク建築です。 ドーム上部 登り切って上を見上げれば抜けるような青空。自然空間と繋がっている開放感と未来への期待のようなものを感じます。 ドーム下部 下を見下ろすとこんな感じ。人が小さく見えますね。下部のガラス部分は自然光を階下に届けるばかりでなく、その下にある議事堂を透かして見られるようになっています。そしてこれにより議会の透明性も表現しているそう。 屋上からドームを見る 下りのスロープを伝って降りてきたら外へ出ましょ