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バルテュス

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「Balthus 展」を観に東京都美術館へ。 ‘20世期最後の巨匠’と言われている彼の作品は少し文学的で、象徴的。 そして作品に漂う静かな空気には、繊細な緊張感がある。 会場最後のオリジナルグッズ販売には違和感を覚えたが、 日本で、これだけそろった作品を観られる機会はそうないかもしれない。 特筆すべきは何と言っても、 作家にとって聖地ともいうべきアトリエが再現、公開されている事。 これにより彼の人となり、作品の神髄がすんなり伝わってくるように思う。 東京都美術館で6月22日まで。 http://www.tobikan.jp/ *ずいぶん前、当時の私の勤め先が奥様の個展を開催した際、 バルテュスにお会いし、ご挨拶しました。 ‘難しい方’と聞いていたのに、始終ニコニコされて 大きな体を折り曲げる様に奥様の後ろにぴったり寄り添って、 私達の会話に神経を集中されていました。 それは初個展の奥様をとても心配されている様にも、 奥様とこうしていられる幸せを噛みしめられている様にも見えました。 そう、厳しさはみじんも感じられず、 今となっては私の貴重な思い出です。

ルドルフ・シュタイナー展

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  ワタリウム美術館で開催されている「ルドルフ・シュタイナー展」を訪問しました。 シュタイナーは日本では‘シュタイナー教育’で有名ですね。 私も一時シュタイナー教育に傾倒したことがあり、いろいろな本を読んだり勉強会に参加したりしたのですが、すっと入る事もあれば、???の事もあり、なかなか手ごわいという印象を持っています。 展覧会では、彼が講義の際用いた黒板の記録(‘黒板ドローイング’)も紹介されていて、 彼の筆致をダイレクトに感じられる貴重なものでした。 しかしもともと彼の考え方には、宇宙規模というかちょっと難解なところがあるので、 予備知識なしでの理解は難しいでしょうか? またシュタイナーの建築‘ゲーテアヌム’も紹介されていました。 映像で全体像を見せてくれるので分かりやすく、合わせて紹介されていた坂口恭平さんの視点からのシュタイナー論は、リアルで新鮮でした。 関連イベントとしてマルシェが開かれているのは、よりシュタイナーの考え方を理解できるユニークな企画。 全体的に少し説明不足で、理解しにくく感じますが、 一度チケットを購入すれば、会期中何度でも入場できるのがこの美術館のいいところ。 疑問点は勉強して、また足を運ぶのもいいのですね。 私も後、2度ぐらいは行きたい思っています^^。 おしゃれなショップ・カフェも入っており、待ち合わせにも最適です。 7月13日(日)まで。 http://www.watarium.co.jp/