投稿

1月, 2017の投稿を表示しています

学びながら旅行?

イメージ
「もっと歴史の授業を真面目に受けてたら…」 「 この名前、どこかで聞いた!教科書に載っていたけどなんだっけ?」 海外に行ってこう思うのは私だけでしょうか?   歴史を知ると旅はもっと面白くなる! これは絶対ですね^^。   リスボンに行くのなら、まずはここから! <歴史を知るともっと面白い!リスボン持ち歩きガイド> 私が自信をもってお奨め出来るポイントを紹介しています。 良かったら覗いてみて下さい。

【アート通信ー12:世界で最も美しい書店に選ばれた「レロ・エ・イルマオン」の魅力】

イメージ
連日多くの人が訪れるポルトガルのポルトにある、世界で最も美しい書店に選ばれた「レロ・エ・イルマオン (Libraria Lello&Irmão) 」、そこには文学にとどまらず、美術・音楽といった文化への深い理解とそれを大事に育てていこうとする人達の歴史が刻まれています。 まずは建物の外観に注目してみましょう。 正面2階の窓の両脇には芸術と科学に対する敬意が表現されています。 向かって左 には芸術を表す像が、右側には科学を表す像がJosé Bielmanによって描かれています。  Lello家の兄弟は1881年より書店を営んでいました。 彼らは本を売るだけではなく、出版やアーテイストとのコラボレーション、リミテッドエディション、初版本の出版など精力的に仕事をしていました。 現在の建物は、建築デザイナーでありエンジニアでもあるFrancisco Xavier Esteves(1864-1944)によって1906年に建てられました。彼は科学や文学にも造詣が深く、兄弟の想いと彼の考え方は建物の随所に見受けられます。 入り口を入ってずらっと並ぶ本棚に目を向けてみましょう。 作家達の胸像が等間隔で刻まれ、それは物を書く者への敬意を表現しているようです。  作家の像以外にも木に模様を刻むなど、技は細かい そしてあまりにも有名な中央に構える階段。 その吹き抜けの2階からは、ステンドグラスを通した明るい光が差し込んできます。 階段は裏も美しく、1階の天井と一体化している ポルトで英語の先生をしていた「 ハリー ・ ポッターと賢者の石」 の作者、 JK ローリングはこの本屋 の顧客でした。彼女はこの階段からインスピレーションを得て、 作中の店を描いたと言われています。 木の手すりと、蝶の羽根の様に広がる形状はドラマチックで魅力的ですが、階段の裏にも手を抜くことなく施された見事な細工は必見です! 2階天井の8×3.5mの ステンドグラスからは、モノグラムと共に書店のモットーである「Déçus in Labore (仕事における尊厳)」の文字を読み取る事が出来ます。ここからも 兄弟達の強い意志が感じられますね。 2階奥のガラス窓からも明るい光が差し込んできます。

【アート通信ー11「レロ・エ・イルマオン」がなぜ入場料を取るようになったか】

イメージ
書店の2階 イギリスの新聞における‘世界で最も美しい書店ベスト10’で3位に選ばれた、ポルトガルのポルトにある本屋さん「レロ・エ・イルマオン (Libraria Lello&Irmão) 」は入場料を取る珍しい本屋さんです。 なぜ入場料を取るようになったかと言うと、素敵な内装に魅せられて入店する人が多く、入店すると皆写真を撮りたがりました。しかし、‘本屋は本屋であるべき!’という強い意志を持つ先代オーナーは決して写真撮影を許しませんでした。魅力的な建物ですが大型書店というわけでもなし、若者の本離れもあいまって売上は落ちていくばかり、ついには閉店の危機となりました。 そんな中、世代交代した現オーナーは時代に合った営業方法を考案しました。それが入場料システムです。 ‘入場料として3ユーロ払って下さい。その代り写真撮影は自由です。そして本を購入したら、入場チケットは3ユーロの金券として使えます。’と言うものです。 これが大当たり! 2階より1階を見下ろす。上段のガラスケースの中の書物は開店当初よりある貴重なもの 毎日大勢の人が訪れ、入場料という確実な収入を得る事が出来るようになりました。そればかりかアップされた写真を観てまた別の人が訪れる、という二重の効果が! 更にせっかく訪れたのだから、とほとんどの人が本も購入するといううれしいおまけも!これにより経営は安定し、この素晴らしい建物を継続して使用出来るようにもなりました。 2階の分野別に収められている書棚 時代に合わせたやり方で生き残れる、生き残れるどころか更なる飛躍が出来るという事をこの本屋は証明してくれています。 建物の詳しい紹介は次回いたします!

2017年あけましておめでとうございます!

イメージ
あけましておめでとうございます。 2017年をスペイン国境に近いポルトガルの町エルヴィスで迎えました。 大きな青い空に心を解放されつつ、気合を入れています(*^▽^*) 今年もどうぞよろしくお願い致します!