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4月, 2014の投稿を表示しています

NYのその他の美術館

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他にもいくつかの美術館を訪れた。 どの美術館にも特徴があり、魅力的。 その中からNeue Galerie、Museum of Art & Design、I.C.P.(国際写真センター)、 The Metropolitan Museum of Artを選んで簡単にご紹介します。 Neue Galerie は20世紀ドイツ・オーストリアの作品が中心だが、 コレクションのレベルはかなり高い。 アメリカでは珍しくヨーロッパを感じさせる建築内部やウィーン風のカフェも人気。 *セキュリティは厳しい。ペットボトルの水も取り上げられる(!) http://www.neuegalerie.org/ Museum of Art & Design はコロンバス・サークルそばの街中にあるが、 作家が滞在制作し、その制作過程を公開したり、 学生向けの体験授業なども積極的に行っている。 今回は3Dプリントからつくられた工芸品などもその制作過程と共に展示していた。 *最上階のカフェレストラン、「Robert」 の窓際席の眺望は抜群!   美術館メンバーズは時間帯によっては10%引き(!) http://www.madmuseum.org/ I.C.P.(国際写真センター) ではロバート・キャパの企画展と 地下で新人アーティストの紹介を行っていた。 ‘現代美術としての写真’の紹介にも積極的なようだ。 http://www.icp.org/ 有名なThe Metropolitan Museum of Art は、大きい! 修学旅行と思われる団体さんもかなりいたが、広いのでそんなに気にならない。 地下食堂にも列ができていて大丈夫かと思ったが、たくさんのレジがテキパキとさばいてくれる。見た目より席も多いので大丈夫。 http://www.metmuseum.org/ 私はこういうセルフサービスのお店で、周りの人のチョイスを観察するのが好き♪ 今回の観察によると、若者は価格が安めのハンバーガーランチを、 年配者はメインをパスしてサラダやサンドイッチ、デザートをチョイス。 どこの国も同じかな?

Solomon R.Guggenheim Museum

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 グッゲンハイム美術館。 鉱山王のグッゲンハイムさんが建てた美術館。 その建物はフランク・ロイド・ライトの個性的なデザインで有名。 斬新なデザインだが、展示はゆるやな傾斜のスロープ部分とそこに併設されている各階の展示スペース、そして吹き抜けスペース、と大きく分けて3カ所確保されている。 スロープをゆっくり上りながら作品鑑賞し最上階までたどり着いたら今度は、エレベーターもしくは階段で併設スペースをじっくり鑑賞しながら下りてくるのがお奨め(逆も可)。 そしてあまり案内されていないけどおもしろいのがトイレ。 扉を開けるといきなり個室。 ひょんなところに点々と配置されている。 私が訪れた時は「Italian Futurism, 1909–1944」と 「Carrie Mae Weems: Three Decades of Photography and Video」が開催されていた。 ‘Carrie Mae Weems’ は前から気になっていた作家だったので、 まとめてじっくり鑑賞出来てよかったが図録は売り切れ。 会期はまだまだあるんだけど。 でもストアーの人は明るく 「後でアマゾンで買ってね。」 そ、そうですね^^。 併設レストラン「The Wright」はおしゃれでおいしい。 Solomon R.Guggenheim Museum http://www.guggenheim.org/

The High Line と Gallery

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The High Line 配線となった高架鉄道跡を利用した公園付き遊歩道。 線路を残した箇所もあり、木材の床はそのラインに沿って美しくデザインされている。 雨だったけどウォーキングを楽しむグループも多数いた。 このハイラインが通ってる Meat Packing District 周辺 とギャラリーが集中する W 20~27th St の辺りは盛り返してきており、ハイラインのお散歩と組み合わせると楽しい休日が過ごせそう。 チェルシー地区、特に20~27ストリート辺りにギャラリーが集中しているが、 美術館の様に大きなスペースをもつところが多い。 作品によっては何人もの警備員がついていて物々しい。   隠れ家の様な中庭をもっているギャラリーも。 どこのギャラリーも連絡先を残すとオープニングパーティーのお知らせなどをすぐ送ってくれる。 連絡先を残したのだから当たり前といえば当たり前だが、 日本では連絡先を残してもなしのつぶての事があるから、ちょっと感動。 その他、ギャラリーではニューミュージアム近くのLower East Side の辺りにも新しい風が吹いてきそうな予感。 こちらでは今旬で売れています、という作家よりもむしろ若い人、これから出てきそうな人を紹介している。   いずれにしてもアメリカの経済状況は悪そう。 荒れているというより、ボヨヨ~ンと停滞している感じがする。 安全なのはとてもいい事。 そしてあんなテロの攻撃を受けたのだから、こうなるのも必然? でも、これでいいのかなぁ~というのはいろんな場面で感じた。 学ぶ事もいろいろあったけど^^。      

Membership

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どこの美術館でもこの`Membership' の紹介をよく見かけるし、 積極的に案内もしている。 いわゆる美術館版‘友の会’で、 年会費を払って入会すると、無料で企画展を観られたり、 講演会などにも無料で参加できる、というサポートシステム。 中にはオープニングパーティーに参加できるものもある(!) 日本の文化庁の資料で、 アメリカの文化予算は民間からの寄付で支えられ、 フランスは国家予算による。 そして日本のそれはいずれも低い、という 表 *を見たことがあるが、NYの街のいたるところでそれを感じる。 *文化庁:文化芸術関連データ集(平成22年2月時点で、政府統計や民間調査から得られた文化芸術関係の統計〈文化予算と寄付額〉より) ミュージカルを観に行っても、舞台が終わるとアンコールではなく、寄付のお願い、 出口付近には出演者が衣装もメイクもそのままで募金の呼びかけ。 この国の人は国家に頼らないんだなぁ~とつくづく思う。 自分たちで、国をつくり、文化をつくり、大きくしていく、 その気持ちと行動力は確かにすごい。 実際、ほとんどの美術館が個人の善意(?)、寄付で始まっている。 ニューミュージアムもそうだし、MoMAもそうだ。 ホイットニーも、ディア・ビーコンもグッゲンハイムもメトロポリタンも! 不景気なのでどこも大変そうではあったが、お国柄の違いをしみじみと感じた。

NEW MUSEUM

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3月にニューヨークを訪問した。 NYは語れる程詳しくないのだが、印象に残った美術館・ギャラリーを中心にご報告。 まずはニューミュージアム。 展示は、期間が終了すると代わってしまうので、建築空間を中心にご案内。 奥の箱をランダムに重ねた感じの建物が ‘ニューミュージアム’ SANAAが手がけた為か日本人の訪問者もちらほらいた。 1階は大きなガラス張り。 写真は美術館内部より外部を見たものだが、 ガラスの傍にいると外に居るのか中に居るのか 分からなくなる。 エレベーター内は蛍光色。 基本エレベーターで移動するので未来色(?)に包まれて移動し、扉が開くと・・・ 展示会場(4階)となる。 写真は訪問者が白衣を着て自由にペインティングを重ねていく展示 (Pawel Althamerによる 「The Neighbors」 2014年2月12日~4月13日) もちろん私も参加した。 初めは一筆二筆入れてさっと去ろうと思っていたのだが白衣マジックか、その気になってかなりのめり込んでしまった(!) エレベーターの扉もこの様になってしまい、 帰る時はこんな感じにさようなら。 2、3階の彼(Pawel Althamer)の作品もとても良かった*のだが、もう終わってしまう展示なのでここでは省略する。 *作品だけではなく、‘外套キャンペーン’(不要なコートを持参した観客は入場料が無料になり、集まったコートはホームレスの簡易給食所に寄付される)など、まさに「隣人たち」なプロジェクトも行われていた。 3~4階を結ぶ階段が隅の方にひっそり、秘密の通路のようにあるのでそれも忘れないで! 5階は常設的な空間だが、全体が宇宙船っぽい。 1階にはカフェとミュージアムショップがあるが、ガラス張りの展示スペースも。 どちら側が展示空間か分かりにくいが、 こちらは作品の中からカフェに ‘こんにちは’ した状態。 企画展のボリュームはちょうど良く、過去の展示も興味深い。 周辺に新鮮な風を感じるギャラリーも多く、 ここがアートの未来基地になっていく予感がした。 *週末だけ解放される7階からの景色は絶景。 NEW MUSEUM http://www.newmuseum.org/

Dia:

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マンハッタンばかりでも、という事でちょっと遠出。 電車でグランド・セントラル・ターミナル駅から1時間ちょっとの Dia: (Dia Art Foundation) へ。 場所は元ナビスコのパッケージ印刷工場。 事前に入場券付電車切符も買っていたし、念には念を入れていたので早めに着いた。 自然はやっぱりいいね。 11時の開館まで併設のカフェで一休み。 カフェのお兄さんも、マンハッタンの街のお兄さんとちょっと違う。 読書好きっぽい(?)静かな声で落ち着いてしゃべる(!) 館内は残念ながら撮影禁止。 がらんとした大きな空間にこれまた大きな作品がゆったり並ぶ。 かなり値が張るものもある。 桁違いな大きさにひがみも込めて ‘大きければいいってもんじゃないでしょ!’ とつぶやいた。 そう、大きければいいってもんじゃない。 だけどスペースが大きいから出来る展示、作品があるのも事実。  Richard Serra の作品は、大きくなければ意味もないし、大きい空間ではじめて成り立つシリーズ。 内部が空洞のものもあるが、傾きながら道の様に区切られている作品もある。 その微妙な傾斜に、‘彫刻(立体)とは空間を切るもの’とリアルに実感。 Dia:

MoMA

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The Museum of Moden Art (ニューヨーク近代美術館) 1929年に、L.P.ブリス、C.J.サリヴァン夫人、J.D.ロックフェラー2世夫人の発案から始まった。   2004年に谷口吉生のデザインでリニューアルされている。 内部空間の切り方もとても繊細。 この美術館の特徴の一つに、 次回の企画展準備をそのまま見せる、というものがある。 正確に言うと見せるというより、見られた状態で準備をする。 まさに稼働している美術館というリアリティーがある。 5階のテラスカフェからは、ミッドタウンを見渡せる。 中庭はスカルプチャーガーデン。 Isa Genzken の‘Giant Rose’ がいい感じではまっている。 2階のCafe2からは53Street の日常の様子を眺められる。    軽やかな外観の為か、素早く観られると思い込んでいたがなかなか。 特別展はもちろんだが、コレクションもボリュームがあり、見ごたえがある。 収集にばらつきがある様な気もするが、コレクションのレベルは高い。 入館料も高いので、上手にカフェなどを利用しながら、 ゆっくり一日かけるのがやはりお奨め。 MoMA http://www.moma.org/

MoMA PS1

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  PS1 は Public School Number 1(公立第一小学校)の略。 使われなくなった小学を利用しているのでこの名前。 現在はMoMA(The Museum of Modern Art) の別館で、 14日以内ならMoMA の入場券で入場できる。 敷地内から見るとこんな感じ。 MoMAのコレクションが~20世紀なのに対し、こちらはコレクションは持たないが21世紀の現在稼働中のアートを企画展形式で紹介している。 いわゆる、ぶっ飛んでいる(?)アート達だ。 館内の案内も黒板に書かれており、手渡されるのは簡単な見取り図のみ。 ‘分からない事があったら何でもスタッフに聞いてねぇ~’というラフなスタイル。 美術館のような空間にリノベーションされているスペースもあり、 しっかりお勉強するスペースもあり・・・いえいえ、ここはカフェ。 黒板に書かれている(ここでも黒板!)メニューを見て注文する。 アルコールもOK! 学校なので階段も何か所かあるが、 過去の企画展でのお土産が残されている所もあり、興味深い。 写真は 階段B William Kentridge の作品   床材も、場所によって違う。   私が訪れた時は8つの企画展が開催されていたが、一番印象に残った作品は、 Christoph Schlingensief の `The Animatograph' 暗い空間そのものが作品だが、中央で回っている小屋に入るとその中でも時空を超えた作品が展開されている。 ソファに座ってリラックス(?)するとゆっくり移動しながら不思議空間劇場を堪能出来る。 暗かったので写真は撮れなかったが、部屋への入り口はこんな感じ。 2010年に若くして亡くなってしまったのは残念だが、奇才・天才という言葉がぴったりな作家だと思った。   MoMA PS1 http://momaps1.org/  

The Noguchi Museum

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郊外続きでノグチ美術館。 日系アメリカ人彫刻家、イサム・ノグチの美術館だ。 彼の仕事場が生前中に美術館になり、 いろいろなタイプの作品がここに集められ保管されている。 写真も自由に撮ることが出来る。 作業場もそのまま展示スペースとして公開されており、 室内では柔らかい光のもと作品を鑑賞することが出来る。 中心街からちょっと離れたここを訪れる人は、よほどのノグチ好きか‘ZEN' 好きか。 皆忍び足で歩き、扉の開閉にも音をたてないよう細心の注意を払う。 だから館内はとても静か。 建築家庄治貞夫と共に行われた増改築、窓枠の切り方がとても美しい。 カフェも静かでゆったりとした時間を過ごすことが出来る。 庭もあるが冬季はほとんどの作品に保護シートがかかっており、 訪れるなら4月~10月ぐらいがお奨め。 *受付に日本語を話すお兄さんがいて日本語版の案内をくれる。   彼は日本で英語教師をしていたそうで、   「だいぶ忘れてしまったけど日本の人が来てくれると日本語しゃべれてうれしい。」    と言っていたので、訪れたら是非たくさん話しかけてあげて! The Noguchi Museum http://www.noguchi.org/ *香川県牟礼町には   Noguchi Museum in Japan - イサム・ノグチ庭園美術館    http://www.noguchi.org/museum/japan_jp   がある。    事前予約が必要だが、こちらもアトリエがそのまま残され、   まだ彼が生きているような気配を感じられる空間でお奨め。