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7月, 2014の投稿を表示しています

お嫁入り

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先日うちの子(作品)が、お客様の所へお嫁入りしました。 一目惚れされてのお嫁入りです。幸せな子です。 それだけで私は十分うれしいのですが、お客様から 「あの作品が家に来てから良い事が一杯ありました。」と連絡がありました。 作品に霊的な何かがあった訳ではなく、 気に入ったものを購入した。 それを毎日眺めていたら楽しくなった。 楽しく行動したから良い事がおこった。 単にその循環だったと思うのですが、こういうお声を頂いた時が ‘この仕事をやっていてよかったと思う時’その1です。 じゃあ、その2は? それはまた別の機会に^^。

道具も使いよう

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東京都写真美術館にて「佐藤時啓 光ー呼吸 そこにいる、そこにいない」(2014年5月13日~7月13日)を拝見しました。 ペンライトや手鏡を用いて人の動き(光の軌跡)を写真で表現したシリーズ ‘光ー呼吸’ は、時の経過を映し出している点を除けば、ある意味彫刻といえるのではないでしょうか。 また、その場の風景やそこに漂う空気までを撮りたいと使用した、ピンホールカメラの球体状設置と360度撮影によるシリーズ ‘Gleaning Lights' も、平面の顏をした立体、彫刻と言えるかもしれません。 一方デジダルカメラを使用した実験、 `Gleaning Lights 2' ではその場をしっかり認識させながら、どこか未来をも予感させます。 そして漂白するカメラでの試み ‘Wandering Camera 2' はもはや地球規模となり、未完と思えるこのシリーズは今後の展開が楽しみです。 彼の作品に出会ってからもう20年以上経ちますが、 コンピューターもきちんとした意志を持ち、それを成し遂げる為の道具として使うと、伝えたいイメージがきちんと伝わり、強いメッセージを放つ作品となる。 そんな事を強く感じた展示でした。

一流とは?

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ここのところ偶然、一流と言われる人の話を聞いたり、 仕事の仕方を学んだりする機会が続きました。 彼らに共通しているのは、決してブレない事。 自分の信念やルールを変えない。 そう、姑息な手を使わない。 今はパソコン上で様々なソフトを使えば、 誰でもある程度のものは作れます。 ある意味、器用な人が ‘デザイナー’ と呼ばれうる時代でしょう。 それが悪いとは言い切れないし、昔に戻るわけにもいきません。 でも、よほど用心しないと、 嫌でも入ってくる膨大な情報と溢れかえるコメントに惑わされ、 便利なツールによる画一的なデザインに甘んじ、 時代の猛烈なスピードに、喰われていってしまう。 のは確かだと思います。 *写真は資生堂ギャラリー「中村誠の資生堂」 こちらはは6月29日(日)に終了しています。