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9月, 2015の投稿を表示しています

「引込線」2015を観て

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23日(水)まで所沢で開催されていた「 引込線 」に行って来ました。 今回で5回目をむかえるこちらの企画展は、美術作家と批評家による自主企画という珍しいかたちをとっています。 会場となる旧所沢市立第2学校給食センターは災害時の備品などを保管する施設で、その機能を維持したまま展示をしなければならず、その難しさと建物自体の個性に負けない作品を提示する必要があり、ハードルはかなり高いと感じました。 そんな中で印象に残った作品は、戸谷さんの〈襞の塊〉 ただそこにあるだけ、のかなり強い存在感を放っていた 建物の設備を上手に取り込んだ白川昌生さんの〈首のない馬〉、 中心部が木でできた作品。左の青い棒は金属の建物設備 同じ様に建物の備品を上手く取り入れた、保坂穀さんの〈しましま〉 ステンレスの保管庫の反射を上手に利用している そしてあたかも何十年もの前からずっとそこにあった様な自然による風化もそのまま受け入れる作品、構想計画所さんの〈Weathe/-ing Project〉です。 風化して流れ出るのを土嚢で防いでいる 2015年8月29日(土)~9月23日(水)の会期中週末にはゲストを迎えてのディスカッションが行われたり、終了後は充実したテキストを含む展覧会図録が制作されるなど、運営側の苦労が感じられる丁寧な企画展でした。 *展示は23日(水)で終了しています。  

ル・コルビュジェ×日本

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国立近現代建築資料館 で開催されている「ル・コルビュジェ×日本」に行って来ました。 分かりやすい解説で、弟子の前川國男、坂倉準三、吉坂隆正のみならず日本の名だたる建築家達にル・コルビュジェ(1887-1965)が与えた影響力の大きさが良く分かりました。影響と言うよりもはや、コルビュジェの上に彼らが存在していると言った方がいいかもしれません。 展示は「国立西洋美術館」が出来るまでとその後を中心に展開されており、インタビュー映像ではコルビュジェとの関わりにおける秘話も盛り込まれています。 また、中二階で流れている美術館の内部映像は<建築>そのもので、展示物が無い空間は普通の人はめったに目にする事がないので新鮮です。 平日はHPで前日までに予約をすれば無料で入場出来ます。(カタログも頂けます) 11月8日まで。

「オスカー・ニーマイヤー」展を観て

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東京都現代美術館 にブラジルの偉大な建築家、 オスカー・ニーマイヤー (1907-2012)の「OSCARR NIEMERER」展に行って来ました。 日本が誇る建築家ユニット、 SANAA が会場構成を担当しており、ユニークで分かり易い展開です。 解説者がそこに居るようなユニークな仕掛け 模型や映像も豊富にあり、建築関係者でなくても理解しやすく楽しめます。 スケールの大きな計画が多く、日本とは違う土地の特徴などから現地で体験するのが一番ですが、なかなか簡単に行ける場所ではないのでここでじっくり堪能するのもいいのでは?   SANAAの 妹島和世 さんも 西沢立衛 さんも彼から影響を受けている事がよく分かりました^^。 10月12日までです。 <イビラブエラ公園>の1/30模型には靴を脱いで入り込むことが出来る