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【アート通信ー125:「東洋文庫ミュージアム」】

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 125回目のアート通信は、東京都・文京区の 六義園の 隣にある 「東洋文庫ミュージアム」 からです。 「東洋文庫ミュージアム」建物外観 「東洋文庫ミュージアム」は 研究図書館 と ミュージアム から成ります。 図書館 は1924年に設立されました。 創立者は、三菱財閥の創始者である岩崎弥太郎氏の息子 、自身も 実業家で、愛書家 でもあった 岩崎久彌 氏(1865-1955)です。 100万冊にも及ぶ蔵書のうち、半数は中国をはじめとしたアジア諸国のもので、その多くは予約閲覧も可能。 〈オリエントホール〉の様子 一方、 ミュージアム は2011年にオープンし、東洋文庫所蔵の書籍よりテーマを絞った企画展が年に数回開催されています。 展示は1階の〈オリエントホール〉から、東洋文庫の誕生や、蔵書の特徴の解説などから始まります。 『江戸大絵図』(複製 1688-1703) こんなものも。壁一面の大きな地図で、4枚合わせると江戸の町が分かるようになっています。 写真の部分は江戸城から南へ、現在の高輪ゲートウェイ付近までの部分、「増上寺」も見えます。 〈モリソン書庫〉の様子 階段を上るとモリソン書庫。〈 モリソン書庫 〉とは、岩崎氏が 冒険家であり図書収集家であるジョージ・アーネスト・モリソン 氏(1862-1920)から購入した、2万4千点の蔵書が並ぶ書庫で、その様子は圧巻です! 『東方見聞録(複製)』(原本1485) 直接本を手に取る事は出来ませんが、数冊は開いた状態で鑑賞出来ます。 例えばこちらは マルコ・ポーロ の口述、ルスティケッロ筆の 『東方見聞録(複製)』。 東方見聞録 は 歴史の授業などで何度も耳にしてきた本ですが、この様なデザインで出版されていたんですね! 何晏編『論語集解』(1315年書写) モリソン書庫の裏側は、〈企画展示室〉。そして、その一部は〈名品コーナー〉です。東洋文庫が所蔵する国宝や重要文化財の本などが展示されています。 例えば、こちらの 『論語集解』は『論語』の注釈書で重要文化財! 『書物袋絵外題集』 (1786-1868) 難しい本ばかりではありません。こんな綺麗なものも! こちらは、店頭に並ぶ本を保護する為の覆い紙を集めた本。 覆い紙にこんな綺麗な絵が描かれている事からも、当時の出版文化やその流行の様子が分かりますね。またその絵から、そ...

【アート通信ー124:「怖い本」展】

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 124回目のアート通信は東京都・文京区の 東洋文庫ミュージアム にて開催中の 「怖い本」展 からです。 「怖い本」展 入り口付近 〈東洋文庫ミュージアム〉は 図書館 と ミュージアム から成り、2011年に開館しました。 「怖い本」展は、日本の妖怪を中心に、 世界の視点からみた〈怖い〉 本が53点展示されている、暑い夏にぴったりの企画です。 企画展の開催場所は2階のモリソン書庫の裏側、早速みていきましょう。 富川房信『石川村五右衛門物語』(1776) 例えば、こちらは江戸時代に書かれた本 『石川村五右衛門物語』 。 安土桃山時代に実在したと言われる大盗賊、石川五右衛門が捕まり、京都の河原で釜茹での刑にされる場面が描かれています。 所謂〈五右衛門風呂〉の由来となる場面で、〈怖い〉というより、その描き方からか、なんか愛らしい印象を受けます。 桃山人 撰,  竹原春泉 画『絵本百物語』(1841) こちらは、40種以上の妖怪が描かれた妖怪図鑑のような怪談本 『絵本百物語』で、 浮世絵師  竹原春泉により、それぞれの妖怪が鮮やかな色で生き生きと描かれています。 *『絵本百物語』の 百物語 は、人々が夜に集まって100種の怪談を順に語り100番目の話を終えると妖怪が現れるとされた江戸時代に流行した遊びからの命名。 ラフカディオ・ハーン(小泉八雲) 『怪談』(1914) 〈怪談〉 と言えばこの人、 小泉八雲 。明治時代、妻が語った〈耳なし芳一〉〈雪女〉などの怪談を英語で海外にも紹介した人。去年放映されたNHKの朝ドラ「「ばけばけ」で彼の事を詳しく知った人も多いのでは? 『アラビアンナイト』(9世紀ごろ, 刊行年不明) そして100 の物語、と言えばこちら、西アジアから北アフリカのおとぎ話 『アラビアンナイト』 。 9世紀にバクダードでその原型が生まれました。 物語のはじまりは、 ・・・妻の浮気を知り女性を信じられなくなった王は、毎日新しい妻を娶ってはその妻を殺します。シェヘラザードはその悪行を知っていましたが、妻に立候補し、「この話の続きはまた明日」と繰り返し、命懸けで毎夜、王に面白い話を語り続け生き延びます。 *アラブ世界では、日本で言う妖怪の様な不思議な力をもった存在を〈ジン〉と呼んでいます。 『地獄風刺絵(鯰絵)』(1855) こちらは 鯰絵...