瀬戸内国際芸術祭2010-②男木島

【男木島】

インフォメーション

まず港に着くと、鋭角な港のラインにマッチするジャウメ・プレンサ氏の作品〈男木島の魂〉が迎えてくれます。屋根にはいろいろな国の言語が並び、それが模様になっています。内部がインフォメーションで、飲食スペース・トイレもあります。



高橋治希氏の〈SEA VINE〉


男木島は、港まで迫った三角形の山に家々が張り付いている島です。住民は毎日くねくねと曲がった細くきつい坂を上り下りしなければいけません。〈SEA VINE〉は、海の景色を望める空き家を利用し、窓から波が入ったと仮定した様子を小さな陶磁器で表現した高橋治希氏の作品です。

急な斜面に家々が張り付くこの土地では窓のすぐ下に海があるように見えるので、窓から波が飛び込んで来る、というのはこの土地ならではの感覚ですね。


谷口智子氏の〈オルガン〉

谷口智子氏の〈オルガン〉

彩色したパイプを覗くと景色が見えます。そしてレバーを引くとオルガンの音が、しゃべると繋がっているもう片方のパイプにその音が出てきます!糸電話のように会話も出来ます。すばらしい景色のもと、即興の音楽が生まれたり、顔は見えないパイプで繋がった人と会話が成立する楽しいコミュニケーションアートです。

坂を少し上った所にある「お食事処 円」のたこ飯がおいしそう!小学生の男の子が一心に食べている後姿が、そのおいしさを物語っていました。この島へは女木島系経由でも行けます。どちらの島も所要時間は半日程。名前通りの対照的な雰囲気の島で、双方訪れるのがお薦めです。

「男木島」港


瀬戸内国際芸術祭



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