【アート通信-8:表参道のリュクスなアート空間】

前回は銀座のリュクスなアート空間として、企業が文化支援として運営しているアートスポットをご案内しました。
その時、同じコンセプトの表参道の「エスパス ルイ・ヴィトン東京 」をご案内出来なかったのがとても心残りだったので、こちらをご案内いたします。
もちろんこちらも無料です^^。

エスパス ルイ・ヴィトン東京
ファッションブランドルイ・ヴィトンによる運営で2011年に誕生しました。
ルイ・ヴィトン表参道ビルの7階にあります。

青木淳による建物は、ルイ・ヴィトンのトレードマークとも言える旅行用トランクを積み上げた様なデザイン(竣工:2002年)
7階へは1階入り口を入って右側にあるエレベーターで上がります。エレベーターホールもヴィトン柄
現在はピエール・ユング Pierre Huyghe による「THE HOST AND THE CLOUD」が開催中です(2017年1月9日まで)。

こちらの写真作品の他、奥の扉から入るとビデオ作品が2点上映されている
不在の主体の心を巡る旅を追想する作品で、ちょっと難解ですが7階からの眺望を楽しむ為や、ちょっと時間が空いた時の気分転換に訪れてはいかがでしょうか。
*今回の会場構成はビデオ作品用なので眺望は一箇所に限られます。
通常は展示と共に7階からの眺望を3方向に楽しめます。

現在の展示では入口近くのスペースからのみ眺望が楽しめる

これまで「エスパス ルイ・ヴィトン東京」では新進作家や世界で活躍中の注目すべき作家の紹介をして来ました。
そして毎回製作されるハードカバーのカタログは以前も触れましたが(エスパス ルイ・ヴィトン)、称賛に値するものでした。
パリにルイヴィトン財団美術館 Fondation Louis Vuitton(2014)が出来た事で一定の役割は終えたとの判断なのでしょう、今後はルイヴィトン財団美術館の所蔵作品を紹介していく方針だそうです(ルイヴィトン財団美術館については【建築巡礼-3:フランク・ゲーリーの建築】で触れています)。
ヴィトンの前へ前へと進んできた姿勢がちょっと後ろ向きになったようで残念ですが、財団の所蔵作品をパリに赴かなくてもただで見せてもらえると思えば良いでしょうか。

そうそう、こちらで是非立ち寄っていただきたいのがトイレです。
私も初めて入った時は感動しました^^。
トイレもきっちり‘ヴィトン’しています
ESPACE LOUIS VUITTON TOKYO

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