Grasse (グラース)―Ⅱ

Grasse(グラース)―Ⅰの続き

カフェを出た後は散歩。

グラースの町中

‘ロゼワイン’と言えば、その生産量は、プロヴァンス地方がフランスで1番ですね。以前、‘ロゼは甘いからあまり食事には向かない。’と聞いた事がありますが、それは昔の話、今では甘くないものもたくさんありますし、‘お昼の食事には‘ロゼ’がぴったり!’とチョイスする方も多い様です。

2年程前、スペイン人マダムと食事した際、お店の方が‘ロゼ’を薦めてくれるし、おいしそうなので注文しようとしたら、‘ロゼは駄目!甘いから食事に向かない。’と反対された事があります。その時は、ワインを飲む習慣があるスペインでもそうなのか、と驚きましたが、良く冷やしたロゼはピザなどとも相性がいいですよ!


カフェを出たら、すぐ前の通りRue Jean Ossolaを左に進みますこちらは旧市街へ続いており、道沿いに土産屋さんや、名所の水飲み場などがあります。


古くからある水飲み場

しばらく進み、右手にあるRue Gazanを上って行くと、Cathédrale Notre-dame du Puy(ノートルダム・デュ・ビュイ大聖堂)に出ます


ノートルダム・デュ・ビュイ大聖堂

こちらではルーベンスの絵やフラゴナール‘Le Lavement des pieds(洗足)'を鑑賞する事が出来ます。教会の中での鑑賞は、美術館内での鑑賞に比べて、静かで荘厳な雰囲気の中なので、より胸に迫るものを感じます。(フラゴナールは裕福な家柄で香水業で財を成した他、偉大な画家も輩出しています。)絵は、そばにあるボックスにお金を入れると電気が点り、観られる仕組みになっているので気をつけて。


小高いところより町の外を見下ろす

この辺りは旧市街の中でも小高い所に位置しており、町の外を見渡すと、あ~海辺から山の中に入ってきたんだな~と実感できます。

その後は、旧市街を散策しながら先程の道を戻り、お昼に入ったカフェのお向かいの
Musée Provecal du Costume et Bijou(プロヴァンス民族衣装・宝石博物館)」へ。
こちらは香水メーカーのフラゴナールが経営しているのですが、フラゴナール家が保管してきた18~19世紀の衣装やアクセサリーなどを展示しています。衣装は、刺繍など手が込んでいても、そこには素朴さが残り、同じ南仏でも、地中海沿いの裕福な家のそれとは異なるものを感じます。土地とそこから生まれる文化の違いを感じました(-^□^-)

その後Musée d'art et d'histoire de provence(プロヴァンス美術歴史博物館)」へ。
同じ様なテーマでの展示ですが、こちらでの方が建築、インテリア、絵画、日用品そしてお庭とトータルに味わう事が出来ます。なんでも、テレビドラマ(Dans un grand vent de fleurs)の撮影にも使われたとか、どこの国でも同じですね(*^▽^*)


「プロヴァンス美術歴史博物館」内部

Moustiers(ムスティエール)のお皿など現在でも人気のある食器が勢ぞろい。

当時の台所を再現

台所です。左右の箱はお砂糖や粉入れなのですが、真ん中の籠の様なものは何だと思いますか?なんと、鶏入れなんです!今日、もしくは明日使う予定の鶏をここに入れて、すぐ調理にかかれる様にしていたんですね~。日本の様な農耕民族には無い狩猟民族の必需品(?)にびっくり!

Grasse(グラース)―Ⅲに続きます。


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