Grasse(グラース) Ⅰ

今回は山の中の香水の町、Grasse(グラース)のご紹介です。

グラースと言えばパフューム、そう香水です。
こちらでは中世から革なめし工業が盛んでしたが、16世紀に入って革特有の臭いを消す為に香水を製造したのが始まり、と言われています。

現在、フランスで生産される香水の2/3はグラースで生産されており、あの有名な‘シャネルの5番’もこの町で誕生したそうです。グラースはいつか行きたい!と想う憧れの地でした。

ニースからは500番のバスで1時間30分らいで行けます。山をぐんぐん上って行くので、山間の町なんだな~と実感出来ます。

グラースのGare routiére(長距離バス停留所)町の中心部に近い

Boulevard du jeu Ballon(ブルヴァール・ドゥ・ジュ・バロン)

この日は7月14日、革命記念日でしたので、フランスの国旗がずらっと。バス停留所からは、大きな通りBoulevard du jeu Ballonに出てまっすぐ南の方に進むと、途中インフォメーションがあり(こちらで町の地図を頂くと便利です)、さらに進むと左手にMusée International de la Pafumerie(国際香水博物館)があります。

Musée International de la Pafumerie(国際香水博物館)の入り口

まずは、こちらで香りのお勉強。ここでは香りの種類とその歴史、香水の作り方とその歴史、そして香水にまつわるもの、例えばポスターや容器、広告などが展示されています。
私がすばらしいと思ったのは、その展示の仕方です。分かりやすいだけではなく、デザイン的な美しさや仕掛けの楽しさに気を配り展示されていました。例えば、

香りの展示

これは、香りを確認する機械で、ボタンを押すとその香りがマイクの様なところから出てきます。同じthym(タイム)でも気候や土壌が違う為、日本のそれとは香りが異なります。日本でなじみのある香りも試してみたらいかが?

国際香水博物館の中庭

中庭には今回の企画テーマである‘オレンジ’やレモンの木が植えられており、その木の歴史や効能などの説明が合わせて展示されていました。お洒落でしょ?

出口付近には、ミュージアムショップがあり、お土産によさそうなかわいいものや、本が売られています。トイレは会場内に複数ありました。

ミュージアムカフェ

会場を出るとすぐ左脇に、Café des Musees(カフェ・デ・ミュゼ)というカフェがあります。小さめのお店ですが、軽やかで、ちょっとモダン、入りやすいカフェです。こちらで、サラダランチを頂きました。今回の博物館の企画テーマの‘オレンジ’にカラーを合わせているのが心にくいですね!

カフェ内は内装もおしゃれ!

続きはGrasse(グラース) Ⅱで―。






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