【建築巡礼ー(番外編):バーゼルの街】

今回の旅は建築を巡る旅でしたから沢山の建物を観ました。

初めて訪れたスイスの街バーゼルには、徒歩圏に有名建築家の作品がいっぱいあり、特にここに事務所があるヘルツォーク&ムーロン H&Mが手掛けた建物は多くありました。
展示場 Messe Basel New Hall, Herzog & de Meuron, 2013 
信号扱所 Central Signal Box, H&M, 1999
Roche Building 1,H&M, 2015
また、こちらはバーゼル郊外になりますがミュンヘンシュタインMünchensteinにある
シャラウガー美術館 Schaularger, H&M ,2003
も変わった建物でした。

その他、マリオ・ボッタ Mario Bottaによるティンゲリー美術館 Museum Tinguelyなど、沢山の近代建築家の建物があり建築好きには堪らない街だと思います。
ティンゲリー美術館 Museum Tinguely ,Mario Botta,1996

また、そういった近代建築家の作品とは対照的な、ロマネスク様式とゴシック様式が混在する大聖堂バーゼル・ミュンスターや、城壁、旧市街の町並みもとても魅力的でした。

   
大聖堂 Basel Minster 
バーゼルの旧市街
城壁


そんな中で私が妙に心惹かれたのはこの街の壁絵です。
以前、南仏のモンペリエを訪れた際、壁面一面がだまし絵になっているビルが沢山ありそれはそれで面白いと思いましたが、ここのは地味。
地味だけどとてもセンスが良く、お国柄でしょうか何より街に馴染んでいます。  

お菓子屋さんの壁にビスケット、焼き立てで飛び出しちゃった?
カフェの壁にアリ、よほど甘いお菓子を提供している様で・・・
ホテルの壁に魚・・・魚料理がお得意?

ペイント屋さんかな?
その他いろいろありました。
これだけ街に一杯あるという事はこの土地に壁絵の歴史があるのか、職人が多いのか、理由が気になります。

市庁舎の壁絵
 
16世紀に建てられた市庁舎にも当時描かれた Hans Bock による壁絵がありました。
この地域特有の赤桃色の砂岩の上に青、黄、緑、金色で描かれ、独特の華やかさがあります。
建築様式は再建などで混在した様でバロック様式もアールヌーボー様式も見うけらえました。

やはりこの土地にはそういった歴史があるのでしょうか?
少し調べましたが、印刷業が盛んだった事や染料の会社があった事ぐらいしか分かりませんでした。

宿題です・・・。

バーゼルは、街中の何気ない場所が絵になるところでもありました。
 
 
‘もう一度ゆっくり訪れてみたい!’と思い、スイスフランは使い切らずに残しました^^。
 
 
~おまけのおまけ~
 
バーゼル市内のホテルに宿泊すると「モビリティチケット」(市内公共交通期間が乗り放題になる)が貰えます。
また、建築に特化した地図付きのパンフレットもホテルで貰えるので、これらを使えば無料で建築巡りが出来ます(*^^*)
建築に特化した地図付きのパンフレットとモビリティチケット

街中を走るトラム
  


 


 
 






 

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