【アート通信−2:「江戸東京博物館」】

個性的なデザインの建物。名物のエスカレーターはここからは見えない。

「江戸東京博物館」は両国駅のすぐそば、国技館のお隣にあり、菊竹清訓 建設設計事務所 によるちょっと変わった建物です。
4月10日まで特別展として「レオナルド・ダ・ヴィンチー天才の挑戦」を開催中ですが、私の一番のお薦めはここの図書室です。

7階にある図書室

江戸(東京)にまつわる本が子供向けのものから専門書まであり、その切り口も様々でとても興味深いのです。
一日中居ても飽きません。
また、昔の地籍台帳・地籍地図などもあるので興味がある場所の歴史を詳しく知る事も出来ます。
同じフロアにある和食処でゆっくり休憩を取りながら調べ物をするのもいいですね。
図書室の利用だけなら無料です^^。
*9時30分〜17時30分 月曜休み

7階にある「和食処 桜茶屋」

もし時間に余裕があるのなら、是非5・6階にある常設展へ足を運んで下さい。
江戸時代から現代までの東京の移り変わりが模型などで分かり易く展示されており、大名かごに乗ったり、肥桶を持ち上げたりと体験して楽しめるコーナーもあるので外国人の方はもちろん、お子様も充分楽しめると思います。


日本橋を境に〈江戸ゾーン〉と〈東京ゾーン〉に分かれている

特に〈江戸ゾーン〉には芝居小屋お蕎麦屋さんお寿司屋さん、そして多くの町人が暮らしていた長屋などがあり、
「あ~ここで仕事をして、ここでお寿司をつまんで、今日は歌舞伎でも見よう…と出かけたんだろうな~。ここの井戸では近所のお母さん達が集まっておしゃべりしながら洗濯したんだろうな~。」
といろいろ想像出来ておもしろいです。
長屋は大きな家を分割してお風呂は銭湯、トイレは共同で他人同士が同じ屋根の下に住んでいたのですから、今で言うとシェアハウスでしょうか。

棟の前後でも部屋を分ける〈棟割長屋

4畳半程のスペースで仕事をしたり、寝たりと今で言うミニマム生活?
江戸時代の代表的な歌舞伎の芝居小屋「中村座」

 「助六」の再現。写真に写っているのは人形です。

芝居小屋「中村座」では実際に見て楽しめる催し物が定期的にあるので要チェックです。
1階から3階まで1本でつながっている名物のエスカレーターに、行きか帰りかどちらかは是非乗ってみて下さい。
壁に描かれた絵と共にタイムスリップする不思議な感じを味わえますよ。

1階から3階まで一本でつながっている名物エスカレーター
JR両国駅から見た「江戸東京博物館」真ん中の赤い筒が1階から3階までつながっているエスカレーター。

 開催中の特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチー天才の挑戦」については宜しければ以前書きました江戸東京博物館で「レオナルド・ダ・ヴィンチー天才の挑戦」を観てをご覧くださいませ。
江戸東京博物館

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