桃のコンポート

南仏の美術館案内をしておりますが、マチスと現代美術つながりでヴァンスをご案内するその前に、食べ物のお話を。

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桃のコンポートを作りました。毎年オンシーズンにはそのまま頂き、季節が終わる頃、その季節が終わるのを惜しんで作ります。今年の夏は本当に暑くてまだ過ぎ行く夏を懐かしむという感じではありませんが、果物の世界では確実に秋の気配を感じます。

作り方は、
水と白ワインを同量、水分の半量の砂糖、そこに皮を剥いた桃を入れて軽く煮ます。お好みでスパイスなどを加えても。
簡単ですが、とってもおいしい、大事にしているレシピです。
私は、一度に4個ぐらい作るのですが、まずはコンポートとして頂き、その次にカットしてヴァニラアイスクリームと一緒に頂きます。そしてシャルロットなどのケーキタルト仕立てに、ひと手間かけたお菓子は、びっくりする程おいしいんですよ。

☆ヴァニラアイスクリームの上に桃のコンポートを載せ、その上から赤いフランボワーズピュレをかけたデザート、『êche Melba(ペッシュ・メルバ)』は、19世紀、フランスの料理人Escoffier(エスコフィエ)がオペラ歌手のMelba(メルバ)に捧げたデザートとして有名。*Pêche はフランス語で桃の意味。
クラシックなレストランなら、今でもメニューにあります。自分の名前がついたデザートが後世に残されていくなんて、素敵ですね~。

残ったシロップを少し薄めてやわらかいジュレ状にし、カットしたコンポートにかけてもおいしいですし、薄めてグラニテにしても Trés bon!

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