「Media Ambition Tokyo 2017」と「N・S・ハルシャ展ーチャーミングな旅ー」

先日、六本木の森タワーで、「Media Ambition Tokyo 2017」と「N・S・ハルシャ展ーチャーミングな旅ー」を観てきました。
 
これからのテクノロジーをアートと絡めて紹介する「Media Ambition Tokyo 2017」ではYosuke Ushigome (Takram)氏の<Omotenashi Mask>が印象的でした。


Ushigome (Takram)<Omotenashi Mask>
<Omotenashi Mask>は、翻訳機能を使い近い将来実現可能となるであろう外国人へのおもてなしを、顏交換アルゴリズムを使って作り上げた作品。
確かに実現しそうだけど何かおかしい。そしてちょっと不気味さも漂います。
*今回の展示では、「タクシー運転手と外国人観光客」を想定していました。


「N・S・ハルシャ展」の展示会場では壁にも直接作品が描かれています

「N・S・ハルシャ展」はインド在住の現代美術家N・S・ハルシャの個展です。
 
繰り返し描かれるモチーフは、日常を描いたものでありながら写経の様でもあり、永遠の時を刻んでいるかのようです。その反面、出来上がった作品は現代社会に適応するテキスタイルの様にも見えるのが、面白いところです。

N・S・ハルシャ<空を見つめる人びと>2010年では、寝転がって作品に入り込める

綺麗な光が入る新しいアトリエに引っ越してからは作風も変わり、‘アトリエと作品’という括りで作品を観るのも面白いと思いました。

 
一見関係無いような2つの展示ですが、現実を俯瞰して見ているところなどに共通点があり、興味深かったです。

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