レオナルド・ダ・ヴィンチのお城
前回お話したマダムとは、いろいろな所にご一緒いたしました。
こちらはあの、レオナルド・ダ・ヴィンチがフランソワ1世からいただいた最後の住居で、アンボワーズにあります。当時、アンボワーズ城とは地下道でつながっていたそうです。
*アンボワーズへは、トゥールからはバスまたは電車(20分)で行けます。バスの方が中心部に直接つくので少し便利です。
フランソワ1世は立派な君主であると共に、文化への造詣も深かったようで、レオナルド・ダ・ヴィンチをイタリアから迎える際、すべての作品の買取を約束し、住居と生活に必要な十分なお金も与え、その見返りとして要求したのが ‘話しを聞かせて欲しい!’だけだったというのですから、彼の文化的素養の高さがうかがえます。ルネッサンス文化の創成に寄与したとも言えるのではないでしょうか。
レオナルドはここ、クロ・リュセ城で息を引き取ります。
城内では15世紀の建築様式を見ると共に、ダ・ヴィンチの発明を生んだ模型なども展示されているので勉強になります。私が訪れたのが夏だった事もあり家族連れが多かったです。お父さんが一生懸命
「ほら、見てごらん!こ~ゆ~仕組みになっていて・・・。」とか、
「レオナルド・ダ・ヴィンチとは・・・。」などと説明しています。身振り手振りでとても熱心なのですが、肝心の子供の気はそぞろ・・・きっと‘後でアイス買ってくれるかなぁ~’など考えているのでしょう。どこの国の家族も似たようなものだなぁ~とちょっとおかしくなりました。
城は広大な敷地の中にあり、城内の見学はもちろん、庭のあちこちに彼の発明の源になった仕掛けが展示してあり、遊びながら学習できるしくみになっています。小学生ぐらいのお子様連れで、時間があれば、1日ゆっくりこちらで過ごすのも面白いと思います。
日本語のパンフレット、カフェやレストランもあります。
詳しいご案内はこちらから(日本語のサイトです)。
http://www.vinci-closluce.com/fr/jp/