【アート通信ー118:「岡本太郎記念館」】
118回目のアート通信は、東京・青山にある「岡本太郎記念館」からです。
| 作品と共に立つ実物大マネキンの太郎氏 |
「岡本太郎記念館」は岡本太郎 (1911-1996) が1954年より亡くなるまでアトリエ兼住居として使用した場所です。旧館の設計は、ル・コルビュジエに師事し、1937年のパリ万博で日本館建設にも携わった坂倉準三氏(1901-1969)で、2人はパリ留学時代から交流がありました。
| 記念館での展示の様子 |
岡本太郎は、現在の東京藝術大学中退後、フランスに渡り10年間ソルボンヌ大学で哲学や民俗学を学び、戦争の影響で、帰国を余儀なくされた後は、中国戦に出征し捕虜生活も経験。
戦後はテレビ出演での彼の言葉、『芸術は爆発だ!』が有名になりました。
作品は、絵画に留まらず、例えば1970年の万博時に制作された巨大彫刻「太陽の塔」、渋谷駅マークシティの陶壁「明日の神話」(1968-69) 、椅子のデザイン、寺の梵鐘など多岐に渡っています。
詳しくは、
に書いていますので、ここではこの記念館の紹介に留めます。
| アトリエはそのまま残され、リアルにその様子が分かる |
記念館では作品展示も行っていますが、他の美術館と大きく異なる点は、ここが氏の棲家でありアトリエであり、それがそのまま残されていると言う点でしょう。
このように、岡本太郎氏の息吹をそのまま感じられる場所が残されていると言う事は貴重です。
一方、期間ごとに異なるテーマでの展示もあるので何回訪れても新鮮に感じますよ!
| 記念館の入り口とミュージアムショップ |
入り口脇のミュージアムショップは、ミニチュア彫刻なども購入出来る人気のスポット。
| 氏の彫刻が無造作に置かれている庭 |
また、特筆すべきは、庭も当時のまま残されている、と言う事です。
都心とは思えない豊な緑に覆われた庭は、氏のお気に入りの場でもありました。
| 自身の墓石にも使用したお気に入りの彫刻作品「午後の日」(1967) |
また、隣接のカフェ「a Piece of Cake」は、記念館への入場と関係なく利用出来ます。
ここでの私のお薦めはウイスキー!
| 飲み干すと、グラスの底に太郎氏がデザインした顔が現れる! |
このグラスはもともと、1976年頃、キリンより『グラスの底に顔があってもいいじゃないか』と言う太郎氏出演のCMと共に配布された記念品だそうで、ここで庭を眺めながら頂くと、氏と一体になった気分に!
| テラスから「太陽の塔」のミニチュアが庭を見下ろしている |
「岡本太郎記念館」は、ここで真っ直ぐにアートと生きた太郎氏の息吹を感じられる貴重な場所で、都心とは思えないのびのびとした緑とアートに囲まれたオアシススポットにもなっています。