「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」

第5回目となる「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」(2017年4月15日-5月14日)に行って来ました。印象に残った事をいくつかピックアップしたいと思います。
会期中はメインスポンサーのBMWの自転車を借りて会場を周る事も出来る!
このフォト・フェスティバルの大きな特徴は、歴史的建造物が多く残る街で開催される事だと思います。普段は非公開の歴史的建造物が会場として使われるので写真好きの人はもちろん、建築好きの人も楽しめるのではないかと思います。
普段は非公開の両足院(建仁寺内)での荒木経惟氏の作品展示
 
また、古い建物と写真のマッチングも見所です。海外ではよく現代美術展示を歴史的建造物で行ったりしますが、日本ではまだ少ない気がします。
普段は非公開の誉田屋源兵衛 黒蔵の2階でのイザベル・ムニョスの映像作品「Love&Ecstasy」は窓にも映り込みもう一つの世界を展開


歴史的建造物という重みのある空間で、写真という比較的おとなしいアートを見せるには、その見せ方に工夫が必要だと思います。誉田屋源兵衛 竹院の間のメープルソープの作品展示では、空間デザイナーのおおうちおさむ氏の腕が光っていました。
誉田屋源兵衛 竹院の間と同じ、おおうちおさむ氏が会場構成をした普段は非公開の二条城 二の丸御台所は、動線計画も良くストレスフリーで周れる
  
京都文化博物館別館(元日本銀行京都支店)でのラファエル・ダラポルタ氏の映像作品(36.000年前のショーヴェ洞窟壁画)は、迫力、展示の仕方、共に素晴らしい


また、和紙にプリントした作品や軸装の作品も多く見受けられました。良い表具師がいる京都ならではでしょうか。
ターミナルキョウトでの鈴鹿芳康氏の「祈りの形」、表具は井上雅博氏 *KYOTOGRAPHIEの連携アートフェスティバルKG+の作品


「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」


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