見えない都市を見せる




東京現代美術館で開催されている見えない都市を見せる"TOKYO"に行って来ました。
 
自分が聞いていた音楽、見ていた映像が‘こういう時代がありました’と紹介されていて、ちょっとショックを受けました^^。
YMO時代に坂本龍一が着ていた衣装
この企画展は各界で活躍するクリエーターがキュレーターとなり、特に1980年代の「東京」を表現していくものです。


視点が多角的になりおもしろい反面、若干分かりにくくなった感は否めません。
*個人的には社会との関わり方がユニークなスーパーフレックス(デンマーク)にとても興味を持ちました。
 
観覧後、80年代は分かるけどその後の時代はどんなだったっけ?と自分なりに検証してみました。所謂バブルが終わったその後です。 
記憶をたどっていくと・・・‘エステ’が特別なものでは無くなり、‘整形’もアンチエイジングの流れと共に日常に入り込み、‘プチ整形’という言葉も生まれました。
かなりデコラティブなネールも流行りました。デコラティブと言えば携帯をデコル、ノートをデコルというのもありましたね。まつ毛エクステも流行りました。‘隣りに居そうな子をアイドルにする’という動きもおこり、‘おたく’と言われる人が市民権を得ていったのもこの頃だと思います。
一方、オウムに関係する一連の事件やテロ9・11、阪神大震災や東日本大震災といった自然災害にも多く見舞われました。
パソコンの発達、携帯電話の普及、そして日常がSNSに覆われながら、不安感は社会事件を引き起こし、経済の低迷と共に人の気持ちが‘内へ内へ’‘個へ'という流れていった様に思います。

紛争が多発して決していい時代ではない現在、世の中はどこへ向かっていくのでしょう?
悲観的な見方が大半だとは思いますかが私は観覧後、新しい世代が思いもつかない方法で希望の持てる面白い世界を生み出していくのでは、という希望を持ちました。
蜷川実花のスペースでは自撮りが出来る撮影ブースが人気。
セルフプロデュ―スに夢中な現代を怪しい世界で表現しています。
 
 
 

このブログの人気の投稿

【建築巡礼ー5:アールトによるルイ・カレ邸】

【アート通信ー25:ベルリン・集合住宅「ジードルング・ブリッツ」】

【建築巡礼ー10:シャトー・ラ・コストChâteau-La-Coste】