神奈川県立近代美術館(建物)

神奈川県立近代美術館・鎌倉館の美術館としての機能は2016年1月31日をもっての終了しますが、‘建物’が存続する可能性はまだあるそうで安心しました。

「鎌倉館」は1951年に開館したなんと日本初の公立近代美術館だそうです。
そして建築はコルビジェの流れをくむと言われる板倉準三によるものです。
日本家屋の様に天井を支える柱と石の土台
よく見ると内藤礼の作品が設置されています
時代を感じる階段室
たてものは、多くの人間を巻き込んでの考察と話し合いから出来上がるとてつもなく大きな労働の塊だと思います。
そして優れた建築からはその時代を象徴するデザインのみならず、技術をも垣間見られます。
そんな建物を簡単に壊してはいけないと思います。
幸い多くの方の存続運動の力で、神奈川県と地権者である鶴岡八幡宮が存続の為の補強工事などの話し合いに入っている様なので期待しましょう。

建物はもちろん、設置されている作品、彫刻や壁画なども存続させてもらえるといいと思います。
そして一般の人も建物に入れる活用、例えばカフェなどだと更に嬉しいです^^。
1957年に制作された田中岑氏の《女の一生》という壁画

 
 
 

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