南仏案内 おまけ―① 飛行機が飛ばない!


ニースの海岸

バスが止まらなかったり、電車が遅れたり、スリにあったり、色々な事がありましたが、
これも旅の思い出と気持ち良くシテア(レジデンスホテル)を出たのですが、トラブルは終わりではありませんでした。ニースの空港に着くと、なんか空気が違う。案内版にはずいぶん前に出発したはずの飛行機の案内が・・・そして人だかりも(!)
あ~遅れているんだ
来る時も遅れました。でもそれはパリ~ニースだったので、大きな問題にはなりませんでした。でも、ニース~パリだと、パリ~東京の飛行機に間に合わない!嫌な予感が・・。

でも、色々なトラブルに見舞われて、もうちょっとやそこらの事では動じなくなりました。空港のお姉さんに状況を確認した後、どかっと椅子に座ってひたすら待つ事に。

おもしろい。空港には色々な国のファミリーが居ましたが、どうしてお国柄ってこんなに鮮明に出るのでしょう。とにかくしゃべる!しゃべりの合間に子供に話しかけ、叱る(ジェスチャーからして、‘遅れている’という事を延々と話している様に思います)。また、隙があればドッと突入して前へ出ようとする方々も・・・前へ出ても自分の飛行機が飛ばないと意味が無いのに(!)集まってはまたしゃべる!

結局5時間程待たされた後、‘パリまでは行けるが、パリのホテルで夜を明かして下さい。’という事に。更に2時間程待ち、無事にパリに到着。でもそこから指定のホテル、Ibis(イビス)に辿り着くまでに、珍道中が待っていました。

イビスに泊まるのはイギリス人夫婦、中国人サラリーマン、台湾人女性と私の5人でした。
説明では‘ブルーのtapis(絨毯)の上を歩いて行ったら着くから’、でしたがブルーの絨毯なんてありません。だいたい空港で絨毯なんて見た事ないんだけどな~と思いながらウロウロ、他の方々もそれぞれホテルへ電話を試みたり、別のホテルのリムジンに乗せて貰おうとしたり、チャレンジャーです。

空港職員のおっきな黒人のお兄さんがカートを押しています。こ~ゆ~人が詳しいのよ!
急いでお兄さんに聞くと、お兄さんも、‘ブルーの絨毯を・・・’と言います。
「ブルーの絨毯って?そんなの無いじゃない。」と言うと、
「これ、ほら、tapis!」彼が指したのは、ブルーのラインでした。
「これ?これがtapis?あ~このことね!」

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思い込みは怖いです。辞書に載っているまんま、tapis=じゅうたん 以外は想像しなかった。
エコノミークラスの私達を絨毯がお出迎えしてくれるはずは無い、と思いながら絨毯、絨毯と探していたのですから!

「こっち!こっち!分かった!大丈夫!私に付いて来て!」自信たっぷりに声をかけ、まるでサザエさんの様に列になって皆様を誘導。倍ぐらいの身長の方々を引き連れて無事、ホテルに辿り着けた時は、ちょっと誇らしかったです。イビスはすぐそこ、目の前にありました。

南仏案内 おまけ―② 部屋が暑い時は?
に続きます。


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