「ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ」を観て
先日、見逃してはいけないと「ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ」をBunkamura ル・シネマで観て来ました。
アイリーン・グレイ(1878-1976)は、アイルランドの貴族の家に生まれた家具デザイナーで、自由で斬新なデザインは同時代の建築家などに驚きの目で迎えられました。しかしまだ<女>という枠が付いてしまう時代、悔しい思いも多々あったようです。
この映画では、女としての彼女を描きたかったのか、デザイナーとしての彼女を描きたかったのか、ル・コルビュジエのもう1つの顔を描きたかったのか、いまひとつはっきりしなかったように思います。あるいは、原題「THE PRICE OF DESIRE」からするとそれらすべてなのかもしれません。
彼女は建築にも興味を持ち「E.1027」と名付けた個人邸も建てます。追憶のヴィラとはまさに「E.1027」の事です。家にアルファベットと数字で名前を付けるなんて、なんてお洒落なんでしょう!撮影もここで行われたので、内部をもっとよく見せてもらえたら更に良かったです。
会場では彼女の作品「ベビンダムチェア」に座れる |