【アート通信ー108:「有楽町ウィンドウギャラリー2025」】
108回目のアート通信は、現在、東京・有楽町・丸の内仲通り沿いで3月23日まで開催されている、無料のアートイベント「有楽町ウィンドウギャラリー2025」からです。
守山友一朗氏の作品展示風景 Parabootにて |
このイベントは、各店舗のイメージに合わせて選ばれた今注目のアーティストの作品が店内に展示される春のアートイベントで、今年で4回目、8店舗、8名の作家が参加しています。
髙山 瑞「くう」樟 2025 |
和菓子屋『HIGASHIYA』のショーウインドウには、髙山 瑞(みどり)氏の木彫の作品が展示されています。実はこの作品、江戸時代、字が読めない人の為に使われた『絵心経』からヒントを得ているんですよ。
「有楽町ウインドウギャラリー2025」のマップ |
作品が展示してある店を見つけるには、店舗の外に付いているフラッグを目印にするか、各店舗に置いてあるオリジナルマップを使うと、とても便利。QRコードからはデジダルアートマップにもアクセスも出来ます。
現在『三菱一号館美術館』にて開催中の『異端の奇才ービアズリー』展では、チェック柄のアイテムを身につけて行くと観覧料が100円引きになるイベントを開催中で、こちらも有効です。
アレッグ・ダッジ氏の作品 店内展示風景 |
アクリルに転写されたニューヨークタイムズ、そこに朝食を連想させる目玉焼きなどが乗り、明るくポップな印象と同時に不気味な印象も受けます。
まさに今のアメリカを、今の世の中を暗示している様な作品ですね。
パネルの上の絵はよく見ると浮き出ており、実は鉄で出来ています。そして4ミリの角棒を使っているので思いのほか軽い!
手で持って重さを確認して下さい。軽さに驚きますよ!
「新丸ビル』休息スペース |
『ザ・コンランショップ』が入っている『新丸ビル』はとても美しい建物。エスカレータースペースや休息スペースも是非ご堪能あれ。
こちらが、『第57回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展』で日本代表をつとめた岩崎貴宏氏の作品を展示している『ラコタハウス』です。そしてガラスに付いているフラッグが、先にお話しした展示店舗の目印。
氏はこの美しい靴をそのまま生かし、ユニークな作品に仕上げました。靴の周りの足場やクレーンは、なんと解かれた靴下の糸から作られています!
岩崎氏の作品は、高級靴という非日常感漂うものも、実は人の手によって地道に作られているのだ、という事にも気付かせてくれます。
丸の内仲通りの彫刻 ジム・ダイン「展望台」1990 |
一部の作品のご紹介でしたが、お店のコンセプトを各作家が上手に作品に昇華させているのも印象的です。気に入った作品は購入も出来ますよ。
そして今年の「有楽町ウィンドウギャラリー」には、沢山の特典があります!
例えば、デジダルアートマップでスタンプラリーに参加しコンプリートすると、オリジナルトートバッグが貰える(無くなり次第終了)、ハッシュタグをつけてSNS投稿すると『Marunouchi Happ.Stand & Gallery』でコーヒーが無料、などです。
会期は3月23日(日)まで!
詳しくは公式HPにてご確認下さい。