【アート通信ー78:「原美術館ARC」】
78回目のアート通信は、「原美術館ARC」からです。JR上越線の渋川駅から、伊香保温泉行きバスで15分のところにあります。
こちらは「ハラ ミュージアム アーク」が2021年に名称を改め、「原美術館ARC」となりました。
「ハラ ミュージアム アーク」は、もともと「原美術館」の所蔵庫も兼ねた別館でした。2021年に「原美術館」が建物老朽化により閉館し、その所蔵品を可能な限り継承し、名称も改に再オープンしたのが「原美術館ARC」です。
豊かな自然の中に突如現れる展示室 |
酪農場で見かけるサイロをの様な三角屋根の建物。設計は磯崎新氏 (1931-)です。
低層の建物は長閑な景色に馴染んでいるようでもあり、黒い色調のシャープなデザインは、それを拒否しているようでもあります。
敷地内にはカフェもある |
一部の屋外作品は隣の「グリーン牧場」内に設置 |
アンディ・ウォホール(1928-1987)、ジャン=ミシェル・オトニエル(1964-)、宮脇愛子(1929-2014)などによるの屋外作品も20点あるので、作品鑑賞しながらの散歩、または敷地内のカフェでまったり過ごすのもお薦めです。
草間彌生「ミラーボール(かぼちゃ)」1991/1992 、 美術館リーフレットより |
鈴木康弘「日本列島のベンチ」2014/2021 |
また、2008年に新しく増設された特別展示室「觀海庵(かんかいあん)」へ向かう、まるで自然を切り取った様な美しい景色は、高級温泉旅館からのそれのようで癒されます。
『時の蘇生』柿の木プロジェクトによるもので、現代美術家も宮島達夫氏の呼びかけもあり、現在は23カ国250ヶ所以上にまで里親が広がっています。条件を満たせば誰でも里親になれます。ご興味のある方は下記のHPをご覧ください。
オラファー・エリアソン「Sunspace for Shibukawa」(2009) |
ちょっと離れたところに設置されているオラファー・エリアソンの作品は、中にも入れるので忘れずに!
特に平日は、東京なら列を成す人気の作品もほぼ独り占め状態で鑑賞出来るので、とても贅沢な時を過ごせますよ。
また、桜の季節は、お花見も兼ねられてお薦めです。
定休日は木曜日、展示替えの期間と冬季は閉館。詳しくはHPで!