【アート通信ー66:「Les couleurs en jeu ル・パルクの色 遊びと企て」】
現在、銀座メゾン エルメス ル フォーラムで「Les couleurs en jeu ル・パルクの色 遊びと企て」が開催されています。この展覧会はアルゼンチンに生まれ、フランスを拠点に活動しているジュリオ・ル・パルク(1928-)の日本初の個展です。
2フロアーを使った大きな空間での展示 |
展示されているのは、初期の作品からつい最近の作品まで。展示場所はウィンドウディスプレイ、エレベーター内、建物外壁にまでに及びます。
会場に入ってまず驚くのは、光により微妙に変化する色彩の美しさ。そして新しさ。例えば、仲間と結成した視覚芸術探求グループ「GRAV」による初期作品『パリの街中での1日(1966)』は、今観ても興味深く、これが60年代に行われたパフォーマンスだという事に驚きます。
角度を変えて見るとまた面白い作品の数々 |
見る方向やタイミングによってデザインが変わる作品『反射ブレード(1966−2005)』 |
92才になる現在も彼の創作意欲は旺盛。会場ではビデオやVRを使った新たな試みも紹介されており、こちらも見逃せません。