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11月, 2015の投稿を表示しています

フランク・ゲーリー

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先月ビルバオを訪れた際、「ビルバオ・グッゲンハイム美術館」が 写真などで見ていたイメージとは大きく違って気になっていたので、復習を兼ねて 21_21DESIGN SIGHT で開催されている『建築家フランク・ゲーリー展』に行って来ました。 会場に入るとすぐ、映像で代表作の「ウォルト・ディズニー・コンサートホール」(ロサンゼルス)、「ルイ・ヴィトン財団」(パリ)、「ビルバオ・グッゲンハイム美術館」(ビルバオ)が紹介されています。 かっこいい映像ですが「ビルバオ・グッゲンハイム美術館」はやはり私が感じた印象とは違いました。 現地で感じた外観のフォルムは周囲の山並みと呼応する形で、傍の橋と共に金属の材質ながら不思議と景色と融合していました。 もっとのどかな印象というのでしょうか。  ビルバオで実際に見た「ビルバオ・グッゲンハイム美術館」 「ルイ・ヴィトン財団」へは行った事ありませんが、きっと同じ様に"あの外装が周りの緑を映し出すのだろうな~"と想像しました。 展示室に入るとゲーリー自邸の模型や事務所の映像の他、多数の模型があり、その数の多さ、素材の多様さから〈模型からつくる〉〈模型から考える〉という彼の言葉に説得力が加わります。また、 自邸の模型や映像では、たてものの中から外を見る時に何を見たいのか、その為にどの様に景色を切り取るのか、という事が浮き彫りになっていました。  ダンボールで彼がつくったという椅子もあり、 実際に座れます ぐるっと観て周ると、彼の制作姿勢、こだわりは理解できます。 でもやはり建築は実際に現場でみなければ! という事で、今度自分の目で確認すべき建築はパリの 「ルイ・ヴィトン財団」だな、と チェックしていたらテロが起きました(!) 事の大きさに驚いていますが、ただただ犠牲にのなられた方々のご冥福と傷付いた方々の回復をお祈りするばかりです。 * ESPACE LOUIS VUITTON  でも「フランク・ゲーリー/Frank Gehry パリ-フォンダシオン ルイ・ヴィトン 建築展」が開催されています。  「ESPACE LOUIS VUITTON」での展示    

建築とはかくあるべき?「国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館」

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建築とは? 色々意見はあると思いますが、私は<たてもの>という かたち を使って 用途 として求められているものを 過不足なく提供 するのが建築なのでは、と思っています。 そこに作り手の主張が必要以上に入り込むと、それはもう建築ではなく‘立体’という作品になってしまうのではないでしょうか。 そういった私見に基づくと、先日訪れた栗生明氏による「 国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館 」は、‘建築はかくあるべき!’と感じさせてくれるものでした。 「国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館」は長崎の原爆で亡くなった方々の哀しみ、苦しみを受け止め、祈りを捧げ、想いを未来に繋げていく場所です。 ここではそれらの用途すべてが過不足なく見事にかたちで具現化されていました。 地上には半透明の2つの立体と水盤しかありません。 水盤は原爆で亡くなられた方々が求め続けた‘水’を現しています。 そして暗くなると水盤の中に約7万個(長崎の原爆で亡くなった方の人数)の明かりがともります。 祈りをささげながら水盤の周りを歩いていくと地下への入口に辿りつきます。 そこでもう一度まっすぐ水盤の方に目を向けると、その先が原爆落下の中心地点になります。 祈りを捧げながら階段を下りて地下入口に向かいます。 地下の追悼空間には半透明の12本の柱が立っており、その向こうに亡くなられた方々の名簿が納められています。 柱は明るい方へ、上へ、空へと向かっており、最終的には地上部分に出ていた2つの立体に覆われます。 私たちはその柱の間を歩き死者の気持ちに寄り添い、 見上げながら 気持ちを受け継ごうと祈りを捧げられます。 静かで無駄なものが何もない空間で私は不思議な気持ちになりました。 時空を超えて会話すべき誰かと、何かと繋がった感覚を得たのです。 それは建物に宿る力によるものだと思います。 写真も悪いですし私の拙い文章ではなかなか伝わらないと思いましたが、きちんと<たてもの>としての役割を果たしている建築に出会い、感動したので書かせてもらいました(^ ^)

小値賀島で古民家に宿泊

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小値賀島では『 古民家スティ 』をしました。 『古民家スティ』とは、使われていない古民家、武家屋敷などを東洋文化研究家のアレックス・カー氏による改装で一棟貸しするという小値賀の新しい試みです。 これは現代の空き家問題とも重なりとても注目すべきシステムだと思います。 私は港近くの「先小路」に宿泊しました。 玄関 リビングは2階で、家具などもある 屋根までの柱の組み方が分かる 快適に過ごせるようにソファなども設置 キッチンには調味料やお茶・コーヒーなどが用意されており、冷暖房完備、お風呂はキッチンのボタン一つで用意が出来、 洗濯機もあり ます。 古くても良い所は残しながら、ホテル並みの設備は整っているのでとても快適に過ごせました。 そしてこの試みは、古い価値のある建物を上手に活用しながら残していく体験が出来る良い機会でもあると思いました。 小値賀にはこのほか、『 民泊 』というシステムもあります。 こちらは島の民家に宿泊して、日常の食事や生活を体験できるというものです。 野崎島のツアーでご一緒した伊是名島の方々が民泊を体験されて楽しそうでしたので、今度はこちらも体験してみようと思います。 「古民家の利用」という点では、 『商家尼忠東店(しょうかあまちゅうとうてん)』もありました。 明治41年に建てられ町に寄贈された商家:尼崎家本店を、町が改修して公民館の様に利用しているのです。旅行者も利用できます。 パンフレットなども置いてあるので、休憩や町の方々との交流にも良い場所なのではないでしょうか。 説明を追加 島を訪れて、独特だな〜と思っのは[放送]です。 欠航のお知らせなどは、朝早くから島中に流れます。 「防災センターからのお知らせです!・・・」で始まるので初めはびっくりしました^_^; ‘抜港(ばっこう)’という言葉もここで初めて知りました。 また、月初めに「今日から新しい月の始まりです!先月の反省をふまえて新たな…」という趣旨の放送が流れたのにも驚きました^^。 もしかしたら、この放送が島の一体感を生み出しているのかもしれません。 ところで、日本には島がどのぐらいあるかご存知ですか? なんと6852(海岸線が100メートル以上のもの) あり、そのう

小値賀島

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先日旅をした五島列島の中で、一番印象に残ったのが「野崎島」と「小値賀島」です。 小値賀島は九州の西にある小さな島で、正式には周囲に散在する17の島々(野崎島もその1つ)からなっています。 *17の島のうちの斑島と黒島へは小値賀本島と橋で繋がっています。 行き方は、現在小値賀空港は閉鎖されているので、博多港(宇久島経由)か佐世保港か中通島から船になります。 この素敵な島の魅力をどこからお話したらいいかと考えているうちに何日も日にちがたってしまいました。 そのぐらい魅力的な島です。 山が多い五島列島の島々の中でこの島はほぼ平地です。 その為か町には他を受け入れる風土があり、何処でも皆、気さくに声をかけてくれます。 中学生はすれ違う時に大きな声で、「こんにちは!」と挨拶してくれますし、町中で地図を広げると必ず誰かが「どこに行きますの?」と心配してくれてなんかほっとします。 町の顏は何と言っても 「小値賀港」 この島の入り口です。 そして港には 「 おぢかアイランドツーリズム 」 があり、観光に関することはすべてここで事足ります。 私もここに何回足を運んだか分かりません。最後は「今日は風は強いですか?」なんて質問をしに行った程です。そんな時も、 「午前はまあまあですがお昼頃から強くなりますから、自転車は向きません。島を廻るなら車がお奨めです。レンタカーの手続きはされますか?」など、テキパキ対応してくれました。 *この天気予報が当たるんです! そしてもう一つこの島を訪れたら真っ先に立ち寄りたいのが 「小値賀町歴史民俗資料館」 です。 ここを訪れれば、係の方がほぼマンツーマンで説明して下さり、小値賀の歴史、古代から現在の祭りまでがよ~く分かります。 *私が訪れた時は人が少なかったので入場料¥100でお茶とお菓子付きでした^^。 訪れる前にアイランドツーリズムに問い合わせた時、いつも返信の最後は 「小値賀は何にもない島ですがゆっくりしていただければ・・・」でした。 それを知った上で行こうとしているのでいいのですが、あまり毎回言われるとそんなに"な~んにもないの?"と不安になります。 どきどきしながら訪れてみると、おもしろいおもしろい! マンホールの鹿の絵も、 草原に座って目の前に広が