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2月, 2012の投稿を表示しています

レオナルド・ダ・ヴィンチのお城

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前回お話したマダムとは、いろいろな所にご一緒いたしました。 今回はその中の1つ 、『 Ch â teau du clos luc é (クロ・リュセ城)』 のご案内です。 こちらはあの、 レオナルド・ダ・ヴィンチがフランソワ1世からいただいた最後の住居 で、 アンボワーズ にあります。 当時、アンボワーズ城とは地下道でつながっていたそうです。 * アンボワーズへは、トゥールからはバスまたは電車(20分)で行けます。 バスの方が中心部に直接つくので少し便利です。 フランソワ1世は立派な君主であると共に、文化への造詣も深かったようで、 レオナルド・ダ・ヴィンチをイタリアから迎える際、すべての作品の買取を約束し、住居と生活に必要な十分なお金も与え、 その見返りとして要求したのが ‘ 話しを聞かせて欲しい! ’だけだったというのですから、彼の文化的素養の高さがうかがえます。ルネッサンス文化の創成に寄与したとも言えるのではないでしょうか。 レオナルドはここ、クロ・リュセ城で息を引き取ります。 城内では15世紀の建築様式を見ると共に、ダ・ヴィンチの発明を生んだ模型なども展示されているので勉強になります。私が訪れたのが夏だった事もあり家族連れが多かったです。お父さんが一生懸命 「ほら、見てごらん!こ~ゆ~仕組みになっていて・・・。」とか、 「レオナルド・ダ・ヴィンチとは・・・。」などと説明しています。身振り手振りでとても熱心なのですが、肝心の子供の気はそぞろ・・・きっと‘後でアイス買ってくれるかなぁ~’など考えているのでしょう。どこの国の家族も似たようなものだなぁ~とちょっとおかしくなりました。 城は広大な敷地の中にあり、城内の見学はもちろん、庭のあちこちに彼の発明の源になった仕掛けが展示してあり、 遊びながら学習できるしくみになっています。 小学生ぐらいのお子様連れで、時間があれば、1日ゆっくりこちらで過ごすのも面白いと思います。 日本語のパンフレット、カフェやレストランもあります。 詳しいご案内はこちらから(日本語のサイトです)。 http://www.vinci-closluce.com/fr/jp/

米粉とチョコレート

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ヴァレンタイン が終わりました 。 チョコレート屋さんに勤めている友人は目の下に隈をつくっていましたよ。今や ‘義理チョコ’ は当たり前で 、‘自分へのご褒美チョコ’ や‘ 友チョコ’ も出現! こちらは私が今年作った 『米粉入りガトー・オ・ショコラ ガナッシュ&フルーツ添え』 です 。 「米粉がチョコレートとよく合う!」 という事を発見してからずっとあたためていたレシピです。 米粉ではグルテンがでない為か、小麦粉の香りがない為か分かりませんが、これを使うとショコラの香りがすごく引き立ちます。レシピの小麦粉をすべて、あるいは一部、米粉に差し替えるだけでOKです。すべてを差し替えると、 米粉の性質(周りがパリッ、中がしっとり) から、ちょっと形がとりにくくなりますが、その分 ショコラ風味は濃厚です どちらを取るかはお好みで! 多めに作ったガナッシュで、生チョコを作り、「皆で食べよう!」とフランス語の授業に持って行きました。皆、素直に喜んでくれて、距離感もグッと縮んだ感じがして、うれしいかった(≡^∇^≡)

語学留学へは車で行く?

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‘語学留学へ、車で行く!’ なんて考えた事もありませんでした。 だって私たち日本人は‘島’に住んでいるので、この島を出る手段は‘飛行機’か‘船’しかありませんもの。 語学学校の遠足で仲良くなったスペイン人マダムが 「ワイナリー巡りをしましょう!」 と誘って下さいました。行きたい気持ちはやまやまですが、 「遠いでしょ?ワイナリーって不便な所にあるんでしょ?バスが出ているの?」 「車で行きましょ!私の車で」 車って・・・今度いつかご一緒しましょう!って事なのかしら・・・ 違ったんですね。 彼女はトゥールにスペインのバレンシアから自家用車でやって来ていたのです。 カルチャーショックでした。 海外っていうと、荷物をスーツケースに詰めて、と思い込んでいたものですから。なのに彼女はまるで近所にでも出かけるみたいに車のトランクに水や着替えなどを投げ入れて、ついっとやって来たのです。そして、トゥールでも必要なものがあれば大型スーパーに車で出かけ、行きたいところがあればどこへでも!だったのです。 それからはマダムの車でいろいろなところに出かけました。はじめ、トロい私は、 「道分かる?地図買う?」 なんて言っていたのですが、マダムは余裕の微笑みで、 「これ知ってる?」 と‘携帯ナビ’(?)を差し出して、 「住所さえ分かればどこへでも行けるのよ。案内して連れてってくれるのよ。」 と優雅にウインクなさいました:*:・( ̄∀ ̄)・:*:

Chateau de Chenonceau シュノンソー城館

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古城めぐりの定番ともいえる、シュノンソー には語学学校のエクスキュルスィオン(遠足)で訪れました。先生方が車で連れて行って下さいます。前回ご案内した語学学校トゥールラングのエクスキュルスィオンの費用は、入場料のみ個人負担であとは基本無料です。帰りも学校まで連れて帰ってくれます。親切です。 シュノンソー城外観 入場料は、特別展(この時は現代美術)込みで、10ユーロでした。シュノンソー城館は、ご存知の方も多いとおもいますが、女系のお城なんですね。詳しい逸話は、wikipediaなどでどうぞ)私はその逸話を、お城に向かう車の中で、お菓子の通信販売をしているという女性からドラマチックな語り口で詳~しく聞きました。 チケット売り場 現在では、そんな争いがあったとは思えない程、静かで優雅です。車内ではスペイン人マダムとも親しくなりました。そして私は、翌日よりこのマダムと毎日の様に遊ぶ事になります。 お城の大回廊はCher(シェール)川をまたぐように建てられており、窓から眺める川の景色はとてものどか。当時の様子を再現したお部屋や台所なども必見です。 シュール川 回廊などの空いているスペースを利用して、現代美術の展覧会が開かれていました。フランス各地でこのような試みを見かけますが、すばらしいと思います。古いものは古いものとして大事にする。でも過去の遺物としてだけでなく、現代でも一役かってもらう。そうする事によって、現代でもその良さや役割を際立たせる事が出来る。もちろん、保存の為のお金を稼がなくっちゃ!という現実的な目的もあるかとは思いますが。 お庭では果物や野菜も育てられていました。 リンゴ イチゴ ルバーブ