マチス美術館

今日はNiceにある「Musēe Matisse(マチス美術館)のご紹介です。

マチス美術館外観

こちらはマチスが晩年過ごしたフランス・ニースにあり、17世紀の邸宅を美術館として使用しいます。2階から入って上に上がると3階(トイレがあります)で、下がって1階から出る、といった構造になっています。出口近くにはミュージアムショップもあり、お土産によさそうなものもあります。

私が訪れた時の企画展は、『Lydia Delectorskaya』でした。

マチスは晩年を、光に満ちたこの土地で過ごしたのですが、Lydiaはマチスの、ミューズであり、モデルであり、アシスタントであり、秘書でもありました。私も今回始めて彼女の存在を知ったのですが、マチスにとても尽くした女性のようです。

シャガールにしても、ピカソにしてもそうですが、女性に作品と共に愛された人は幸せだととつくづく思います。

マチス美術館がある公園

美術館はオリーブや糸杉の木が植わった広~い「公園(Parc de Cimiez)の中にあります。
公園にはペタンクをする人達、ファミリーでお弁当を食べながらくつろいでいる人達、一人静かに木陰で本を読んでいる人などさまざまです。売店もありますが、十分欲しいものが手に入るとは限りませんので、食べ物・飲み物は持参して行くと、素敵な空間を独り占め出来て、とても得した気分で一日楽しく過ごせますよ。

ここでは、Niceの町の喧騒がうそのようで、静かに時が流れていきます。

以下はすぐそばの一緒に訪れるがお奨めの施設です。

「シミエ・フランシスコ会修道院」外観

お隣にある「Monastēre Franciscain de Cimiez(シミエ・フランシスコ会修道院)」中では、修道院の生活を再現した展示や解説などを見る事が出来ます。壁や天井に描かれた模様も、穏やかでかわいらしい。バラが咲き乱れるお庭もすばらしく、庭園の突き当たりテラスからの眺望は絶景! 
  
庭園のテラス


修道院に隣接している円形闘技場跡

こちらは隣接しているローマ時代の遺跡「Ruines Romaines(円形闘技場跡)です。
中を歩き回る事が出来て、古代にタイムスリップした感じを味わえます。



「考古学博物館」

「Musēe Arēnsd'Archēologie考古学博物館」では、子供向けの分かりやすい解説や、実際に触ったり組み立てたり出来るコーナーがあり、ファミリーが楽しんでいました。
分かりやすい解説だったので、私でも理解出来ました。


これらすべての施設は無料です。
市街地から少し遠いので、バスの利用がお勧めです。
デパート「ギャラリーラファイエット」の裏から出ている22番バスが便利です。(Musēe Matisse下車)
シャガール美術館へもこの22番で行けます(‘Musēe Chagall'下車)。
アナウンスは無いので、運転手さんに「マチス美術館で降ります。教えて下さい。」とお願いしておくと良いと思います。バスを降りたらそのまま進行方向に向かうと、すぐ右手に美術館はこちらから、の案内が見えます。

一日楽しんだ後は街に戻り、先程までのタイムスリップした時を想いながら、
「サロン・ド・テ・マリアージュ・フレール」でお茶をするのはいかが?
ギャラリーラファイエットの中に入っています。

 

私はこの土地の名物‘レモンのタルレット’をいただきました。形がちょっと変わっていて、板状のタルト生地の上に、プリンの様な形のレモンクリームが載っている、という感じ。中にレモンのコンフィチュールが少し入っているのでしょうか、よりレモンの主張を強く感じました。

マチス美術館の詳しい情報は、http://www.musee-matisse-nice.org で。








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