【アート通信ー121:「ジョルジュ・ルオー アトリエの記憶」】
121回目のアート通信は、現在、東京都・新橋のパナソニック汐留美術館にて開催中の「ジョルジュ・ルオー アトリエの記憶」展からです。
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| パンフレットより |
パナソニック汐留美術館は、電気設備など生活に関わる多くの事を手がける会社、パナソニックが社会貢献の一環として2003年に開館した美術館です。フランスの画家、ジョルジュ・ルオー(1871-1958)の270点もの作品を所蔵している事でも知られています。
今回の展覧会では、膨大なコレクションより、初期から晩年までの約60点の作品がテーマに沿って展示されており、そこから彼の人柄までが推し量れます。
| ジョルジュ・ルオー「マドレーヌ」(1956) |
ジョルジュ・ルオー(1871-1958)は、1871年にパリの下町ベルヴィルで生まれました。父親は家具職人で、自身は14歳の時にステンドグラス職人に弟子入りします。彼が描く黒い輪郭線は、この経験によるものと言われています。
その後、美術の学校に入り、そこで学んだギュスターヴ・モロー(1826-1898)から大きな影響を受けました。ちなみに日本でも有名なアンリ・マティス(1869-1954)は同じクラスで、その後も行動を共にします。また、ポール・セザンヌ(1839-1906)の作品には深い感銘を受け、影響も受けました。
| 再現された最後のアトリエの様子 |
展示作品以外にも、画商ヴォラールとの関係、ビデオで紹介される修復作業から見える真実、お孫さんが語るルオーの姿なども注目ポイントです。
そしてやはり一番の見どころは、パリのジョルジュ・ルオー 財団より借用した筆・パレットなどで再現された彼のアトリエでしょう。
実は彼はイーゼルにキャンバスを立て掛けず、テーブルの上にキャンバスを置き、平置きで絵を描いていました。その様子が良く分かり、ルオーとの距離感もぐっと縮まリますよ!
パナソニック美術館にて6月21日まで開催中
