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京都でポルトガル?ポルトガル菓子店「カステラド パウロ」

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  ポルトガルの絵タイル‘アズレージョ’を使用した看板  先日京都に行った際、「3種類のパォンデローと日本のカステラの盛り合わせ」と「ポートワイン」の組み合わせを頂きたくて ポルトガル菓子&カフェ「カステラ ド パウロ」 に立ち寄りました。 こんな事が出来るのはポルトガルではもちろん日本でもここだけですし、大のカステラ好きの私にはたまらない組み合わせなんです! *「パォンデロー」は、「カステラ」の原型と言われているお菓子です。 ‘ポルトガルの3地方のパォンデロー’と、日本の‘カステラ’ 午前中早々に着いたので、私が一番かしら?と思いましたが、甘かったです。 お菓子の袋を大事に抱えて出て来たお坊さん、スクーターで颯爽と帰って行かれました(!) さすが京都! 100年前の酒蔵 お店は京都上京区の学問の神様としても人気が高い 北野天満宮のお隣 にあり、建物は100年前の酒蔵を使用しています。 詳細は 食の異文化体験!京都ポルトガル菓子店「カステラ  ド パウロ」 をご覧ください。

「メットガラ」

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公開中の映画「メットガラ」を見て来ました。 「メットガラ」フライヤーより 「メットガラ」とは、ニューヨークのメトロポリタン美術館で開催される服飾部門の企画展オープニングイベントの事です。 世界中から著名人が集まるこのイベントは、美術館の活動資金を集める為に開催され、20年間で12.500万ドル集めたというのですから凄い話です ! この映画は2015年のメトロポリタン美術館の企画展『鏡の中の中国』とそのオープニングイベント(メットガラ)の準備から開催当日までをドキュメンタリータッチで描いています。 分野がファッションという事もあり、視覚的に華やかな場面が 多いですが、なんと言ってもメットガラの主催者、アナ・ウィンターのセンスと判断力の速さ、そして行動力が際立っています。 批判も多いでしょうが、その思い切りの良さがメットガラを成功に導いているのは間違いないでしょう。 それにしても、ニューヨークの人はなぜ皆(皆は言い過ぎかもしれませんが・・・)スタバのLサイズを持ち歩くのでしょうか? この映画でもアナが打ち合わせ中も、車に乗る時も片手にはスタバのLサイズ、このこだわりだけは理解出来ません^^;

「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」

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第5回目となる 「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」 (2017年4月15日-5月14日)に行って来ました。印象に残った事をいくつかピックアップしたいと思います。 会期中はメインスポンサーのBMWの自転車を借りて会場を周る事も出来る! このフォト・フェスティバルの大きな特徴は、歴史的建造物が多く残る街で開催される事だと思います。普段は非公開の歴史的建造物が会場として使われるので写真好きの人はもちろん、建築好きの人も楽しめるのではないかと思います。 普段は非公開の 両足院 (建仁寺内)での 荒木経惟 氏の作品展示   また、古い建物と写真のマッチングも見所です。海外ではよく現代美術展示を歴史的建造物で行ったりしますが、日本ではまだ少ない気がします。 普段は非公開の 誉田屋源兵衛 黒蔵 の2階での イザベル・ムニョス の映像作品「Love&Ecstasy」は窓にも映り込みもう一つの世界を展開 歴史的建造物という重みのある空間で、写真という比較的おとなしいアートを見せるには、その見せ方に工夫が必要だと思います。 誉田屋源兵衛 竹院の間 のメープルソープの作品展示では、 空間デザイナーの おおうちおさむ 氏の腕が光っていました。 誉田屋源兵衛 竹院の間と同じ、 おおうちおさむ 氏が会場構成をした普段は非公開の 二条城 二の丸御台所 は、動線計画も良くストレスフリーで周れる    京都文化博物館別館(元日本銀行京都支店) での ラファエル・ダラポルタ 氏の映像作品(36.000年前のショーヴェ洞窟壁画)は、迫力、展示の仕方、共に素晴らしい また、和紙にプリントした作品や軸装の作品も多く見受けられました。良い表具師がいる京都ならではでしょうか。 ターミナルキョウト での 鈴鹿芳康 氏の「祈りの形」、表具は 井上雅博 氏 *KYOTOGRAPHIEの連携アートフェスティバル KG+ の作品 「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」

【アート通信ー15:「ワタリウム美術館」】

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今回は、アート通信ー15として渋谷の通称:青山 キラー通りに面した 私設美術館「ワタリウム美術館」をご紹介します。 2013年に開催されたフランス人アーティスト、ジェイアール(1983~)の個展「JR Couid art change the worid?」の作品が残る建物外観 1990年より意欲的に国際レベルの現代美術をいち早く紹介し続けている美術館で、企画展の切り口の斬新さや考察の深さには定評があります。 三角形の敷地に建つ個性的な建物はスイスの建築家マリオ・ボッタのよるもの この美術館の特徴は、私設美術館の利点を生かしたどちらかと言えばマニアックな企画展と「庭園倶楽部」などの独自の文化活動、そしてなんといっても美術館としては決して広くない敷地をうまく使いこなしている、スイスの建築家マリオ・ボッタ(1943年~)による建物にあります。マリオ・ボッタの作品が観られるのは日本ではここだけです。吹き抜け空間や外階段などを巧みに利用して、迷路の様なユニークな展示スペースは一見の価値があります。 外階段から望む街の眺望は、普段目にしない角度からなので新鮮!  5階建ての2階から4階が展示スペースで、一部は外階段での移動が可能です。地下には珍しいアート本・アートグッズを扱うミュージアムショプ&カフェがあります。 地下にあるミュージアムショップ。企画展に合わせた選定の他、限定本に出会える事もある。 カフェスペースでは、ブックスペースを見下ろしながらゆっくりお茶が出来るので、1人で過ごすのもいい。   お向かいの建物に残っている壁画は美術館の外階段からも確認出来る。 そして 美術館向かいの建物には、以前描いてもらったキース・へリング(1958-1990)による壁画(ジェイアールの作品もプラスされている)が残っているのでお見逃しなく! 入場券には、一度購入すると会期中何回でも使えるシステムもあるので、近くをよく通る人は時間が空いた時の気分転換に利用するのもいいですね。 *ワタリウムという名前の由来は館長の名字:和多利からきています。 おまけの情報です 道路を挟んで「塔の家」を観る 美術館の前の通りを千駄ヶ谷方面に少し進んだ所に、「塔の家」と呼ばれる6坪弱の敷地に建つ一戸建て住宅があります(

【アート通信ー13:「三鷹天命反転住宅」】

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【アート通信】は別のところで連載しているので、ブログでは切れ切れになったり前後して見にくくなってしまい申し訳ないです。アート通信ー13としてのご紹介は「三鷹天命反転住宅」です。 建物には14色もの色が使われている 「三鷹天命反転住宅(ミタカテンメイハンテンジュウタク)」は荒川修作(1936-2010)+マドリン・ギンズ(1941-2014)の独自の理論に基づいて、2005年に東京都三鷹市に完成したアート作品であり集合住宅です。 こちらの建物は9戸からなり、賃貸もされていますし一週間から宿泊可能な施設としても機能しています。また大事な芸術作品ですので学芸員が常駐し、作品としての保存活動も同時に行われています。そんなユニークな建物には世界中から見学者が訪れ、賃貸においては常に満室です。なぜそんなに人気なのかは、実際に訪れてみればこちらが唯一無二の建物であり、まるで生き物の様な建物である事が分かるでしょう。 床が平らでなかったり、収納がゼロだったりと、驚くところは一杯ありますが訪問してみて分かる事も一杯あります。物の考え方など固定観念もひっくり返されますよ! 以下は私が見学体験した時のレポートですので参考にされて下さい。 「三鷹天命反転住宅」を見学して