【アート通信ー35:「ストックホルム近代美術館」】

35回目のアート通信は、スウェーデンのストックホルム から「ストックホルム 近代美術館」です。

「ストックホルム 近代美術館」入り口付近

こちらの美術館は「スウェーデン国立美術館」のコレクションが増えたことから、近・現代の部門を独立させる形で建てられました。スウェーデン国立美術館からも近い、シェップスホルメン島にあります。街の中心部からは「シェップスホルメン橋」を渡って!欄干中央の王冠が印象的なので、この橋の通称は「王冠の橋」。

王冠効果?橋を歩くとテンションが上がる


現在の建物は、コンペにより選ばれたスペインのラファエル・モネオ(1937-)による設計です。既存の建物に手を加え、更に新しい建物をプラスして1998年にオープンしました。

それぞれの展示室には天窓から自然光が入り、閉鎖的になりがちの展示室の雰囲気を和らげています。

煙突のような形のトップライト

美術館内から見える、北欧らしい景色も魅力の一つです。

展示室だけでは無く、窓から見える景色も楽しみたい


コレクションは、マティス、ピカソ、ダリ、デュシャンなど有名な作家のものから日本ではあまり知られていない作家のものまで幅広くあります。

チェコ出身のトワイヤン(1902-1980)による「光の神話(1946)」


実はこちらの美術館、「写真博物館」と「建築・デザイン博物館」とも内部で連結しているのです。「写真博物館」は、美術館の展示室にあるので展示を周っているうちに観ていた、という感じになりますが、「建築・デザイン博物館」は、新しい建物にあるので内部の雰囲気はガラッと変わります。

「建築・デザイン博物館」内部

また、更にコレクションが増え、2009年にはスウェーデン南部のデンマークに近いマルメに分館をオープンしました。分館では企画展のみが展開しています。


シェップスホルメン島の「ストックホルム 近代美術館」周辺には、屋外彫刻が設置されたり、フォトジェニックな場所も多いのでゆったりと散歩を楽しむのもお薦めですよ!

シェップスホルメン島の自転車置き場

更に詳しい美術館とシェップスホルメン島の情報はこちらからどうぞ。
スウェーデン・シェップスホルメン島「ストックホルム 近代美術館」の楽しみ方


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