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10月, 2015の投稿を表示しています

軍艦島

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念願の軍艦島に行って来ました! 世界遺産候補で注目を集めている軍艦島を私が初めて知ったきっかけは、2012年に開催された東京都写真美術館での企画展でした。 『映像としての冒険vol.5 記録としての映像』展の 出品作家の1人としてベルリン在住のアーティスト:ニナ・フィッシャー&マロアン・エル・ザニが映像作品「Spelling Dystopia」(2009)で、‘軍艦島’を取り上げていたのです。 "こんな島があるんだ…知らなかった、行ってみたい!"とそれ以来ずっと思っていました。 軍艦島は皆様ご存知の様に、正式名称:端島(はしま)で、炭鉱産業の為に増設して作られた島です。 日本初の鉄筋コンクリート高層住宅が造られたところでもあり、学校・保育園・病院・映画館まであり、最盛期は東京都の9倍もの人口密度があったそうです。 現在は無人島です。 よって個人で訪問・上陸と言う訳にはいきません。 上陸するにはツアーに参加する必要があります。       今は申し込みが多く予約を取るのも大変な状況ですが、ツアーに参加出来ても"上陸"そのものにも関門があります。 それは、軍艦島の港まで行けても風が強いと上陸出来ないのです。 通常の島だったら上陸出来る状況でも人工港では難しいそうです。 でもこればかりはお天気次第なので祈るしかありませんね(^ ^) 今回、私達は運よく上陸出来ました! 詳細については実際に訪れていただきたいのであえて書きませんが、今後の島の状況については、コンクリートの劣化を止める方法など、まだまだ未開発の事も多く、いつまでこの状態を保存出来るのかは不明だそうです。 また、当時の労働実態の問題など、 単に‘こんな島があったんだ、すごいね!’で終わらせてはいけない事実があった事も確かです。 ガイドさんもおっしゃっていましたが、実際に島を訪れ、自分の目で確認し、感じ、更に必要であるならば調べ、こういう島があったという事実とその実態を自分の中に落とし込み、各自が考え消化していく事が大事だと訪問してみて思いました。 ツアーへの参加の仕方や様子などは、 「ISLAND TRIP さんのブログ」  がとても参考になるのでお勧めです。3つのツアーの内容が詳しく解説されており、私も参考にしました(

五島列島の教会ーステンドグラス

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五島列島を旅して来ました。 目的は 以前より日本の初期教会建築に興味があり、 キリスト教解禁となった後に建てられた教会を観る為です。 久賀島 旧五輪教会堂(1881年建設) 旅は素晴らしいものでした。 「百聞は一見にしかず」 旅の度に感じる事です(^ ^) 詳細は追ってお知らせするとして、今回はステンドグラスの事に触れます。 *教会内部では、写真撮影が禁止されているので、ご案内は旧教会や資料写真からとなります。 〈ステンドグラスで表現されたものに関して〉 おそらく当時(19世紀後半)の日本にはステンドグラスの高度な技術が無く、また高価なガラスの輸入もままならなかったのでしょう、"教え"をステンドグラスで表現する事はなく、キリストや十字架を象徴する模様が用いられていた事が大きな特徴に感じました。 中通島 青砂ヶ浦天主堂(1910年建設)資料館写真より 西洋では、字が読めない人も分かる様に、イエス・キリストの受難などをステンドグラスで表現する事が多いのですが、こちらではそれを絵で描き、各場面に分けてステンドグラスの上に設置していました。 中通島 旧鯛ノ浦教会(1903年) 美しいステンドグラスで有名なフランスのサント・シャペル教会は13世紀に建てられていますから、日本のステンドグラスの歴史はかなり浅いと言えます。 〈ステンドグラスの色に関して〉 ガラスの色は、海・植物・太陽を象徴する青・緑・赤・黄が多用され、自然崇拝に近いものを感じました。   〈ガラスの溶接に関して〉 通常ステンドグラスは色ガラスを鉛で溶接して"絵"を作り上げていきますが、色ガラスや金属は貴重だったのでしょう。 繋ぎは木であったり、無地のガラスにわずかな色素で模様を描いている教会(奈留島 江上天主堂)もありました。 木枠のステンドグラスはカラー和紙を使った欄間の様で、極めて日本的だと思います。 中通島 旧鯛ノ浦教会(1903年) *ステンドグラスとは離れますが五島列島の教会では、聖母子像は殆ど無く、ヨセフがキリストを抱いている像が多く、男尊女卑、あるいは長男家長制といった日本のしきたりと関係があったのでしょうか? 自然の中に静かにたたずむ教会群は西洋のものとは明らかに違い、

五島列島の無人島 野崎島

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  無人島や教会に興味があり以前より行きたかった 五島列島の1つ、無人島の 野崎島を訪れました。 予定していた日は時化で船が欠航し、一日待っての訪問です。 かなり天候に左右されるので、スケジュールには余裕をもたせたほうがいいようです。 また、小値賀島より一日一便の町営船で上陸出来ますが、おじか アイランドツーリズム への 事前連絡が必要です。 丘に建つ「旧野首教会」、丘の向こうは海 ステンドグラスの枠は鉛ではなく、木   教会内部から外を見る 鉄川与助による世界遺産候補の「旧野首教会」は、丘にすくっと建ちステンドグラスや扉を開けた時の景色との対比などとても素晴らしい教会でした。しかしこの島の見所はそれだけではありませんでした。 草や低木は野生のニホンジカが食べてくれるので伸びない 段々畑として耕した土地が風化して別の美しさを生み出していたり、伸び放題になってしまう下草を、野生のニホンジカが食べてきれいな丘にしてくれていたりと、日常ではあまり出会えない景色に出会えました。 鹿の群れが細い道を通る際に、一列に並んでおとなしく順番を待っている姿など、微笑ましい様子も観察出来て貴重な体験でした。 遠浅で澄んだ海 海は澄んで飲み込まれる程の美しさです。 帰りは時間の関係でチャーター便をお願いしましたが、それは想像していた船とは違う漁船で、ジェットコースターのような揺れに悲鳴を上げながら無事、小値賀島に到着しました。 (ご一緒した伊是名島の方々は顔色一つ変えていませんでした>_<) 野崎島には 野崎島自然学塾村 という旧校舎を利用した施設があり、自炊で宿泊もできます。 野崎島自然学塾村の建物とグランド キャンプも出来、美しい海もプライベートビーチの様になるので、今度はこちらも検討してみたいと思います。 野崎島自然学塾村の塾長、ご一緒した皆さま、楽しい時をありがとうございました^^。