東京の消えゆく町
先日、街歩きの会に参加して港区三田小山町を訪れました。 恥ずかしながら初めて知った町でした。 場所は地下鉄「麻布十番」の傍、江戸時代の名残を残す建物、街並みがとぎれとぎれに残り、開発されたビルの谷間に時が止まった様に存在していました。 それは私にとってはかなり衝撃的な風景でした。 出梁造りの建物、小山湯(廃業) それまで、開発って悪い事では無いと思っていました。 もちろん今でも開発=悪い事と思っている訳ではありません。 火災や地震など自然災害に耐えうるか、という問題も当然あります。 ただ、‘町’というものを簡単に消滅させていいのか、と疑問に思い始めました。長い年月を通して歴史が、住民が作り上げてきた‘町’の形を「防災だ!」と言って(もちろんそれは大事な事ですが)、変えてしまっていいのか、 もし防災、というのなら町の形を極力変えないで出来ないのか…。 東京中のすべての土地で江戸時代の名残を残した町づくりなんて無理ですが、どこか一カ所ぐらいあつてもいいのでは?残す開発というものはないのか、と考えてしまいました。 もちろん住民の意見が第一なのは言うまでもありませんが・・・。