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10月, 2014の投稿を表示しています

東京の消えゆく町

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先日、街歩きの会に参加して港区三田小山町を訪れました。 恥ずかしながら初めて知った町でした。 場所は地下鉄「麻布十番」の傍、江戸時代の名残を残す建物、街並みがとぎれとぎれに残り、開発されたビルの谷間に時が止まった様に存在していました。 それは私にとってはかなり衝撃的な風景でした。 出梁造りの建物、小山湯(廃業) それまで、開発って悪い事では無いと思っていました。 もちろん今でも開発=悪い事と思っている訳ではありません。 火災や地震など自然災害に耐えうるか、という問題も当然あります。 ただ、‘町’というものを簡単に消滅させていいのか、と疑問に思い始めました。長い年月を通して歴史が、住民が作り上げてきた‘町’の形を「防災だ!」と言って(もちろんそれは大事な事ですが)、変えてしまっていいのか、 もし防災、というのなら町の形を極力変えないで出来ないのか…。 東京中のすべての土地で江戸時代の名残を残した町づくりなんて無理ですが、どこか一カ所ぐらいあつてもいいのでは?残す開発というものはないのか、と考えてしまいました。 もちろん住民の意見が第一なのは言うまでもありませんが・・・。

地方からのアート発信

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地方からのアート発信に興味を持ち、各地をめぐってみました。 事の発端は、東京に人が増えすぎてどこに行っても人だらけ、せっかくの休日にも息苦しさを感じて"これでいいのか?" と思った事です。 詳細は後、報告しますが、観光と現代アートはとても相性がいいと思います。 名所を巡る観光は、発達したメディアによって現地に赴かなくても臨場感と満足感を得られます。 現地で求めるのはもっとオンタイムなもの、肌で感じてワクワク出来るもの、何か発見が出来るものではないでしょうか? そんな中で名所めぐりとアートめぐりはいい感じでマッチすると思います。 ・おもしろい最先端のアートを見に地方へ出掛け、そのついでに名所を見たりガイドツアーに参加してその土地を知るもよし。 ・名所を訪れたついでに、いつもは見ない現代アートに触れるもよし。 いずれにしても地方は、アート鑑賞にはリラックスした気分で、ゆったりと臨める理想的な環境だと思います。 各地方でアートイベント、フェスタが盛んに行われつつあります。

植田正治写真美術館

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正式名称:伯耆町立写真美術館   1度は来てみたかった美術館。 理由は植田正治の作品が好きだから、建築もユニークと聞いていたから、そしてもう1つ、不便な場所にどのぐらい人が訪れているのか興味があったから。 やはり場所はかなり不便。 特急が止まる米子駅から2時間に1本の各駅停車で岸本駅下車、そこからタクシーで5分、電話で呼んで来てもらいます。 運転手さんの話ではタクシー利用者は1日に4~5組で、後はマイカー利用者が何人かいるとの事。 *正式名称の通り、1階では地元の写真団体の展示が行われていました。   商工会館と同居している民家のような岸本駅。切符は窓口で申し出て手書きしてもらいます。 高松伸による、ちょっと要塞のような建物。   内部はゆったりしており、周りの景色を上手に取り込んでいます。 窓から見える景色が植田正治の作品に重なるのは気のせいでしょうか。 彼の作品をよく理解している建物だと感じました。   入口裏手に、‘この前で写真を撮るといいですよ"という場所があります。 気が付かない人が多いので注意して下さい。 ここで写真を撮れば誰もが植田正治になれます^^。   植田正治写真美術館 http://www.japro.com/ueda/